中国人100人余りが観光・済州島で入国拒否される 相次ぐ「凶悪犯罪」が影響か

中国で1日の国慶節から7日まで続いた連休で、韓国・済州島に足を運んだ中国人のうち、100人余りが入国を拒否されて事実上の拘束措置を受けたことが分かった。中国メディアの新京報が伝えた。済州島は中国人に対してビザなしの入国を認めているが、済州島では中国人による凶悪犯罪が相次いでいるとして、「ビザなし入国」を問題する声が高まっている。

南京市在住の男性によると、妻と2人で「済州島4泊5日のフリー・ツアー」という旅行商品を利用して、済州島を訪れた。海外旅行の経験がなく、ビザ所得などの手続きがなく、旅先までの距離も適切だと考えたという。

旅行会社に支払った代金には、往復の航空券だけでなく、現地ホテルの宿泊も含まれていた。しかし予定通り6日午前に済州島の空港に到着したところ、入国検査の係官が「ホテルの宿泊が決まっている書類がない」、「済州島に来た目的が不明」との理由で入国を拒否された。男性と妻は、パスポートと帰りの航空券を取り上げられ、空港内の一室に閉じ込められた。

その他、黒龍江ハルビン市在住の夫婦も、入国が認められず拘束された。2人は出発の空港で3人連れの中国人と知り合い、3人が自分らの出身地の同市郊外の県に住むことを知って意気投合した。到着した済州島の空港でも一緒に行動し、5人は前後して入国審査を受けた。審査を終え荷物の引き渡しを待っていたところ、入国審査官が改めてやってきて、もう1度、調べると告げた。

妻によると、夫とは別の部屋で取り調べを受けた。入国審査官には、5人もの中国人が続けて、パスポートに記載された出身地が全く全く同じであることに疑問があると言われた。そして、夫婦以外の3人と面識があったのかと尋ねられた。妻は「ありませんでした」と答えた。夫は同じ質問に対して、「空港で知り合いました」と回答した。その結果「夫婦の供述に不一致がある」として拘束されたという。

拘束は最大数日で、結局は中国に帰国する航空便に乗せられることになる。

済州島は2000年代初期から、外国人の「ビザなし入国」政策を進めてきた。8月末までの統計では、過去15年間で「ビザなし入国」をした外国人は延べ297万9369で、うちち中国人や約99%の294万98111人という。

しかし、韓国側は「入国の動機」、「移民目的との疑い」に対する警戒を強めているという。2015年通年では7664人が済州島での入国を拒否された。16年は1-8月の累計で8589人と、明らかに増加している。

駐済州島の中国領事館の関係者によると、済州島は最長で30日間のビザなし滞在を認めているが、出入国の最終的な許可は韓国側の「内政」に属する問題となり、その場の判断で拒否することもできる。領事館としては韓国側と連絡して互いに協力できるよう動きを進めているが、中国側から「要求」することはできないという。

済州島ではこのところ、中国人が韓国人女性を刺殺したり、中国人団体客が飲食店の女性経営者とトラブルになり、集団で殴る蹴るなどして重傷を負わせるなどの事件が増えているとして、「ビザなし入国」に反対する声も高まっている。ただし韓国の現地観光当局は9月「済州島の全体的な雰囲気としては中国人観光客を非常に歓迎している」との考えを明らかにした。(編集担当:如月隼人)

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