女子社員は始業時に社長と「口づけ」せねばならない・・・北京の会社に「仰天」の社則?=中国メディア

中国新聞社など中国メディアは7日、北京市通州区にあるある会社が、「女子社員は毎朝、始業時に社長とキスをすること」との社則を設け、実行させていると報じた。

記事によると、同社はビール製造用の機器を販売しており、従業員の半数以上が女性だ。「従業員の心をひとつにするため」、「特色ある企業文化のため」、「社長との親近感を高めるため」として、毎朝9時から9時半までの間、女子従業員は1人ひとり、社長にキスをしなければならないという。

時間になると女子従業員は列に並び、1人ひとり順番に、社長と「口づけ」をかわす。最初は皆が嫌がったが、次第に慣れてきて、自然なことになった。ただし、女子従業員のうち2人は、どうしても耐えられず、最終的に辞職したという。

社長によると、海外に出ることが多く、米国で同様なことをしている会社を知った。その会社は社員の「凝縮力」が非常に強かった。そのために採用した方法という。

社長は、自分が外出した際には女性従業員がSNSで社長に通信してきたりなど、女子従業員は社長を非常に慕っていると説明したという。

上海メディアの東方網が「社長と女子従業員のキスが、いったいどんな企業文化だと言うのだ?」と題する批判の論説を発表した。

記事は、女子職員に並ばせて、社長にキスを強制させるのは、赤裸々なセクハラと指摘。社長は「特色ある企業文化」などと飾り立てているが、「この社長は面の皮が厚く、薄汚く下卑ており、野卑で恥知らずであるだけでなく、もっとひどいことに、企業文化(という概念を)を強姦し泥まみれにした」と、強烈な調子で非難した。

さらに、中国人にとってキスというものは、相手に対して「距離をゼロにしたい」との愛情の自然は発露であるはずであり、対象を選ばず節操もなくするもでないと指摘。女子社員にキスを強制するのは、人格のそんげんを踏みにじるものであり、「女子社員2人は、この種の人の感情からは受け入れがたい『変態の規則』にどうしても耐えられず、最後には辞職という形の抗議をするしかなかった」と主張した。

社長が米国で同様の方法を採用している企業があったと主張したことについては、西洋の国では、社交としてのキスが存在することを認めた上で、愛情表現のキスと儀礼としてのキスははっきりと分かれており、愛情としてのキスも、愛情の種類や程度によって顔のどの部分にするか厳格に区別されていると、指摘した。

論説は最後の部分で、当局はこの種の「偽企業文化」を直ちにやめさせ、セクハラを行っている張本人を法にもとづき懲罰せねばならないと主張した。

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◆解説◆
中国では、インターネットにおける記事の無断転載が、事実上黙認されている。上記記事は7日午後6時ごろから、さまざまなメディアが掲載した。同一の文面であり、事実性には疑問も残る。

注目すべきなのは、同件を批判する記事が、なかなか発表されなかったことだ。8日午前8時56分になりやっと、東方網が上記の批判記事を発表した。

東方網の記事は激烈な書き方ではあるが、「社長の行為はセクハラで、女子社員の尊厳を傷つけている」、「米国で見た光景との説明は、極めて怪しい」、「違法行為なのだから、当局は放置すべきでない」との主張は、日本人にとっても極めてまっとうに思える。

なお、中国の大手ポータルサイト/メディアである新浪網は、最初の記事を掲載していたが、8日午後5時ごろまでには閲覧できない状態になった。(編集担当:如月隼人)


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Posted by 如月隼人