野鳥の楽園に「かすみ網」、ボランティア団体が3000羽を救出するも、5000羽は死ぬ=天津市近郊

 中国メディアの新浪網は8日、10月2日から8日にかけて、野鳥保護のボランティアが天津市郊外から河北省唐山市にかけての一帯に、違法な「かすみ網」が大量に設置されていることを確認し、3000羽を救出したと紹介した。5000羽は死んでいたという。

かすみ網とは、小鳥を捕獲する目的で仕掛けられる、鳥が視認しにくい細い糸で作られた張り網だ。鳥は通常、木の枝などにとまった場合、飛び立つ際には足に十分な反動を感じた瞬間に、指を開く習性がある。かすみ網に引っ掛かった場合、網がたやすく動くので反動を感じられず、足の指で網をつかんだ状態になってしまい、飛んで逃れることができなくなる。

かすみ網は、小鳥類の乱獲をもたらし、しかも保護が必要な鳥類をも一律にとらえてしまうため、日本でも中国でも使用が禁止されている。ボランティア団体がこのほど活動した天津市郊外は、湿地帯に近いことから野鳥の生息に適しており、多くの渡り鳥が経由する場所でもある。

ボランティア団体が確認・撤去したかすみ網は、延べ20キロメートルにわたっていた。3000羽を救出し、5000羽が死んでいるのを確認したという。救った3000羽には、弱っているため、自然に放すことができないとして、救助センターに送った鳥も含まれる。

また、かすみ網には、国家の保護指定を受けている鳥もかかっていた。飛び立てないまま死んで腐乱していた鳥も多く、どれだけの鳥が命を落としたか、正確には把握できないという。

野鳥保護のボランティアらは問題を重視し、今後も同地域の監視を継続する考えだ。

 

 

中国では、果樹園を経営する農家が野鳥による被害を減じる目的でかすみ網を仕掛け、かかった鳥を食用として売り出している例も多いという。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人