チェコの政治家、死因は台湾絡みでの中国からの圧力か…中国メディアも否定はせず

チェコ上院議長だったヤロスラフ・クベラ氏

【経緯1】
・チェコの首都、プラハ市は2019年10月に台湾問題を理由に北京市との友好都市協定を打ち切った
・プラハ市議会は友好都市協定に盛り込まれていた「一つの中国の原則順守」に猛反発
・フジブ市長は「北京市は友好都市関係をプロバガンダ拡散のために悪用」と非難

【経緯2】
・プラハ市は2020年になり台湾・台北市と友好都市協定を結んだ。報復として上海市がプラハ市との友好都市関係を解消
・プラハとの友好都市関係樹立にあたり、台北の柯文哲市長はプラハ市を訪問
・チェコ側の訪台団団長はチェコ上院のクベラ議長が務める予定だった。
・クベラ議長は1月20日に死去。72歳だったという。死因は心臓発作とされる。

【経緯3】
てこのニュースサイト「Aktualne.cz」は1月19日、在チェコ中国大使館の印章がある1月10日付の書簡を公開。中国がクベラ議長を批判し、参加企業に圧力をかける内容があった。

【中国での報道】
・中国メディアの環球網は4月30日付で、クベラ議長の死をめぐる問題で、チェコやフランスでの報道に基づく記事を発表。
・クベラ議長の夫人と娘は、クベラ議長急逝の主な原因は中国大使館からの圧力だったとの考えを示した。1月14日の政府主催の新年会の後には人が変わってしまい、精神状態が不安定で話もしなくなったという。
・環球網はチェコ誌の記事を引用。同記事は「クベラ議長の死と中国からの圧力を結び付けるのは一定の論理性があるが、国家の首脳陣は常に社会各界から圧力を受けている」と主張し、高齢だったこと、高血圧と心臓病の持病があったこと、長年に渡り喫煙し、薬の服用を拒絶する発言もあったと紹介。
・環球網は、チェコ誌の記事の「同件の本質はチェコ国内のチェコ・中国の外交闘争。死者を改めて外交闘争に巻き込むことは、他界した人に対する最大の侮辱」の部分も引用。

【中国での報道の特徴】
・中国メディアは、中国に対する批判には強く反発するのが一般的。中国に対する批判が高まる可能性がある発言や記事などに対しても、神経質に反応することが多い。
・環球網の上記記事は、クベラ議長の死をめぐる議論については「故人を尊敬する意味から、すべきでない」と主張。ただし、クベラ議長の死と中国による圧力については明確に否定していない。その意味で、中国メディアの論調としては、やや珍しい部類に属する。(編集担当:如月隼人)

環球網掲載記事↓
https://world.huanqiu.com/article/3y2iStvPiiH
捷克前议长想访台突然死亡,一些人竟将其死因扯上“中国施压”