中国初の有人宇宙飛行で緊急事態が発生、中国メディア「死神とすれ違っていた」

「神舟5号」有人宇宙船内の楊利偉飛行士

中国中央テレビは2日、2003年に行われた中国初の有人宇宙飛行では「緊急事態」が発生していたと紹介した。事態の深刻さについては「死神とすれ違っていた」と表現した。

以下は、中国中央テレビがネットに掲載した動画の字幕部分の日本語訳

ナレーション:
2003年10月15日午前9時
「神舟5号」宇宙船は長征2号4ロケットにより飛び立った
楊利偉はわが国初の、宇宙に到達した飛行士になった
人々はモニターを通じて柳利偉について、泰然自若たる英雄のイメージを持った

しかし、宇宙船が離陸する過程において
楊利偉が「死神」とすれ違っていたことを知る人は少ない

楊利偉:
どうしようもありませんでした体に力を入れられないそういうことです
そして、とても苦しくなりました 本当に苦しかったのです
私が他人事のように言ってるように聞こえるかもしれませんが
本当にそういう感覚でした

ナレーション:
離陸後しばらくして、ロケットと宇宙船が突然、低周波振動を起こしたのだった
人体は10ヘルツ以下の低周波振動にはとても敏感だ
このような振動により、内臓が共振を始める
内臓の共振は巨大な苦痛をもたらす
飛行士がショック症状に至ることもある

わが国初の有人宇宙飛行だった
この種の状況は、だれにも予想できなかった

しかも「神舟5号」に搭乗しているのは楊利偉ひとりだった
もしも楊利偉がショック症状に陥れば
わが国初の有人宇宙飛行の試みは
失敗に終わることになる

楊利偉:
この時には、国を代表して、祖国を代表して宇宙に行ったのです

ナレーション:
全国の人民が注目する中で
楊利偉は自らの体と意志力により低周波振動に対抗した
26秒もの長い時間だった
楊利偉は事後、すべては日ごろ厳格な訓練のおかげだったと述べた

関係者:
飛行士は合格に至るまで
極めて多くの訓練を経ねばなりません
われわれは訓練を大きく8種に分類していますが
合計で100項目近くがあります

ナレーション:
回転訓練、振動訓練、着陸時の衝撃に耐える訓練、海に着水した場合に救助されるための訓練
(注:中国の有人宇宙船は、陸上に着陸することを想定している 着水は非常事態)
これら一連の危険度が高く負担の大きな訓練がある

これが、宇宙飛行士の生活のベースになっている
宇宙飛行士のチームに1日所属すれば、その1日
1年所属すればその1年
訓練が続くのだ

以上