台湾の建国記念式典、当局側は「中国国旗」持ち込みを懸念?

台湾は10月10日を「国慶日(建国の日。通称は双十節)」に定めている。同日午前には台北市の総統府前で祝賀式典が行われた。式典の準備委員会は、集まる群衆に対して事前に、持ち込み品の制限を紹介して注意を呼び掛けた。政治関連としては「中国国旗」を懸念したと思われる面がある。

台湾ではこのところ、中国との統一を主張する勢力が街頭で示威活動を行う際に、大量の五星紅旗(中国国旗)を振りかざすことがある。大陸側で中華民国(台湾)国旗の青天白日満地紅旗を掲げようなら、たちどころに法律上の責任を追及されることになるが、台湾ではかなり自由になった(下写真)。

とはいえ、建国の祝賀式典に「中華人民共和国国旗」が出現したのでは、具合が悪い。式典の準備委員会が用意したウェブサイトは持ち込み規制品について、まずは「縦、横とも30センチメートルを超える鞄類」と紹介した。

安全管理上の配慮であることは明らかだ。ペットボトルについては、持ち込みはできるが「検査場で試飲していただきます」との規則だった。もちろん、刃物類は持ち込み禁止。その他、拡声器や風船、雨傘(レインコートは透明または薄い色ならOK)、自撮り棒、さらにドローンやドローン操縦のリモコンも持ち込み禁止。

安全関連以外には「式典活動に無関係または政治色のある垂れ幕、標語、チラシ、拡声器」が持ち込みを禁止された。その横にある「旗」はすべて「赤色」だった。「5つの星」こそ描かれていないが、自然に連想するのは中国の五星紅旗だ。

式典の場で、蔡英文政権に抗議するグループがあるとすれば、「統一派」であることはほぼ間違いない。そのため、そのようなグループが「やりそうなこと」として、「中国国旗の持ち込み」が念頭にあったようだ。(編集担当:如月隼人)

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