大量の子分に「出所」を出迎えさせた組長、再び逮捕され「騒乱罪」で裁かれることに=中国

犯罪集団のリーダーで、5月23日に自らが刑務所を出所する際にゲート前に大量の部下を集めて出迎えさせ、改めて身柄を拘束された程幼沢容疑者が、聚衆擾乱社会秩序罪(群衆により社会秩序を騒乱した罪)で再び裁かれることになった。

程容疑者は山西省普城市出身で、10代だった1980年代から、「流氓罪」などで、何度も有罪判決を受け、服役してきた。「流氓罪」は「国家の法規や社会道徳を公然と無視し、集団乱闘、女性侮辱、公共物破壊などを行った罪」で、程容疑者はその他にも強盗罪で有罪判決が確定したこともある。

程容疑者は、賭博を主宰することで大量の資金を稼いでいたとされる。

普城市警察は2009年8月、程容疑者らがトップである犯罪組織の壊滅作戦を実施。程容疑者は愛人とともに雲南省に逃走。さらに四川省に引き返したところで身柄を拘束された。

 

今年(2016年)5月23日には、「刑期を終えた」としてその他13人の仲間とともに釈放されたが、同日朝には刑務所の門の前に部下180人あまりが並んで迎えた。高級車50台が刑務所付近に駐車し、程容疑者らが刑務所に出た際には爆竹1万発あまりと大量の打ち上げ花火で「祝賀」したという。その後は、市内の高級料理店で宴会を行った。

普城市における「盛大な出所の出迎え」はインターネットでも話題になり、普城市を批判する書き込みも殺到した。

警察は6月1日、程被告と同時に出所した14人の身柄を改めて拘束。8日には聚衆擾乱社会秩序罪の疑いで、改めて逮捕した。

程容疑者の「出所出迎え」については、不審な点が多く残る。まず5月23日には、刑期中に態度が良好だったとして「減刑」され、当初判決よりも早く出所したことだ。普城市中級法院(高裁)は程被告が再び逮捕された6月28日、程被告らの減刑措置を撤回した。

程被告は出所前に、刑務所内から携帯電話で、「出迎え式」を含め、部下にさまざまな指示をしていたとされる。中級法院は減刑撤回の理由を「服役期間中に携帯電話を使用していた。重大な服役規則違反」と説明した。

しかし、刑務所内での携帯電話の入手の経緯や、使用を認めた刑務所側の責任者などについては、発表されていない。(編集担当:如月隼人)

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