製薬工場でまたも爆発、まき散らされる化学物質で懸念される健康被害

山東省斉南市にある製薬工場の斉魯製薬廠で10日午後9時ごろ、爆発が発生した。同製薬工場は過去2年間に、爆発事故を少なくとも5回は繰り返している。大量の物質をまき散らす爆発を連続させ、健康被害を懸念する人も多い。

近くに住む人によると「いきなり、ドーンという大きな音が聞こえた、家の窓が、ビリビリと音をたてて震えた。驚いて外の様子を見ると、製薬工場から巨大な白い煙に塊が、空に向けて登っていくところだった。火は見えなかったという。

しばらくして、工場周辺には「白い霧」が立ち込めた。刺激臭があったという。工場爆発で噴出した白い煙を構成する物質が、ゆっくりと穏やかに降下して、立ち込めたと考えられる。

近くにある高校では、教室を使う自習時間だった。中国の学校は、生徒の勉強と試験で高得点を取らせることを、日本では考えられないほど重視している。教室で夜のかなり遅い時間帯まで、生徒に自習させることも珍しくない。

工場近くの高校も、そんな自習時間だった。白い煙は教室内にも立ち込めたが、学校側は自習を続けるよう生徒に命じた。

斉魯製薬廠は過去2年間に、爆発事故を5回、繰り返している。しかも、工場側からの説明はほとんどないという。爆発による化学物質噴出による健康被害が心配で「すぐに立ち退いてほしい」と訴える地元住民もいる。

10日の爆発で、死傷者は出なかったと伝えられている。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人