中国からカナダに貸与したパンダが3年前倒しで帰国へ…コロナ禍でエサの確保が困難に

2020年5月13日

コロナ禍の影響で、カナダから中国に3年前倒しで返却されることになったパンダのアルシュン
カナダのカルガリー動物園で3月18日に撮影された「アルシュン」。この日がカナダでの最後のお目見えとなった

 中国からカナダに貸与され、カルガリー動物園で飼育されていたパンダの「大毛(ダーマオ)」と「二順(アルシュン)」の2頭が、中国に返却されることになった。詳しい日程は明らかにされていないが、予定よりも3年近く前倒しの「帰国」になるという。理由は新型コロナウイルス肺炎の流行によって、エサの確保が困難になったため。中国メディアの中新網が13日付で伝えた。

 動物園側によると、新型コロナウイルス肺炎の流行によって、パンダのエサとなる笹の輸送システムが機能しなくなった。航空機の国際線が大幅に減便になり、新鮮なササの入手が困難になり、質の確保の面でも悪影響が出た。動物園として努力したが、事態の変化は対応能力の限界を超えたという。また、現地は感染流行の第2波に直面しており、今後の状況についても考慮した。パンダの安全を考えれば笹の確保が容易な中国で飼育された方がよいと、動物園としては困難な決断をしたという。

 雄の「ダーマオ」と雌の「アルシュン」は2013年3月にカナダに到着。当初計画ではカナダで10年間飼育されてから、中国に返却される予定だった。「アルシュン」は人工授精により妊娠し、2015年10月13日に双子のパンダを生んだ。中国側とカナダ側の契約にもとづき、双子のパンダは今年(2020年)1月に、中国に引き渡された。「ダーマオ」と「アルシュン」は2023年までカナダで飼育される予定だった。

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Posted by 如月隼人