雑記:中国とインドの「真昼の対決」、勝敗はいかに 私は中国支持だが泣きを見ることもある

といっても、国際情勢には全く関係なし。閑話であります。

私の現在の仕事場のビルは、上層階にはオフィスが、下層には飲食店が入居しています。その3階には、中華料理店とインド料理店が入っています。そして、昼時にもなれば、店の外で弁当を売っている。

最近、連日のように中華料理店の弁当を買っています。実によくできているんですよ。その店は、健康志向を強調しているのですがね、実によく考えた、おいしい弁当です。

売っているのは、大抵の場合、中国人または台湾人の娘さん。私の趣味で「店の売り子さん」には、相手に迷惑にならないようには気をつけつつ、会話を試みる。この場合、もちろん中国語で。「出身はどこですか」、「日本に来てどのぐらい?」、「日本語、上手ですねえ」といった、罪のない会話ですから誤解なきように。私にとって、軽い中国語会話練習です。

弁当を買いに出かけると、向かい合った双方の店から「おいしい、中華弁当いかがですかあ~」、「本場のインド料理、いかがですかあ~」との売り声が響いている。ううむ。中印「真昼の対決」であるなあ。ちなみに、インド料理店側からの声も、中国語なまりの日本語です。

インド料理店の弁当も何回か買いました。悪くない。レベルは高い。ただ、私は中華弁当に魅了されてしまいましたねえ。この味付けは、日本人の感覚ではない。と思って、売っているお姉さんに聞いたら、やはり中国人調理師がシェフとのことでした。

ちょっとしたアクセントが違うのですよ。油の使い方とか隠し味とかね。この店のシェフは、中国でもわりと高級店で仕事した経験があると思う。

本日は、ちょっと小ぶりな弁当を買いました。上部が卵焼きで、茶色いソースがかかっている。売り子の娘さんに「これは何?」と中国語で尋ねたら、ほほえみながら「天津にはない天津丼です」と日本語の答え。

そうなんですよ。日本でいう、いわゆる天津丼は、中国にはありません。まあ、かに玉丼を、「カニ→魚介類→海鮮→臨海都市→天津」という発想で、日本で命名したのでしょう。

天津丼。実は、私の大好物。迷わず購入。ビルの中庭に席を確保して、一口食べて、気づきました。失敗であった。日本の「天津丼」は9割以上が、甘酸っぱいタレを書けている。残りは、中華だし味。私が好きな「天津丼」は、甘酸っぱいタレの方。どちらかと言えば、下世話な味付け。ところが、この店の天津丼は中華だし味系。

いや。おいしかったですよ。この店の中華だし味は、化学調味料にほとんど汚染されていない。しっかりとした鶏のだし味。タレの中に、薄くてとても柔らかいイカが入っていたり、上からパプリカを刻んだものをふりかけてあったり、センスも抜群。

ただ、自分が食べたいと思った味と落差があると、これはつらい。「おいしいなあ」と食べながらも、泣きをみてしまった。

それにしても、この店で働いていた台湾人のお姉さん。他の客がいないときには、けっこう長い時間話して、「お店で働いている人の間で、中国語を話すお客さんがいると評判になっています」なんて、うれしいことを言ってくれた。

そして、ある日、「私、もうここのアルバイトがおしまいになります」と言った。なんでも、ビザの関係と言っていたから、留学生としてバイトしていたのかなあ。