経営難のスーパーに債権者押しかけ商品回収、見ていた人々「われらもいただこう。それっ」と店内乱入

陝西省宝鶏市で9月25日、債務を抱えるスーパー経営者が姿をくらましたため、債権者が商品を回収しようと店舗に入ったところ、関係のない人々が多数、店内に入って商品を持ち去ったことが分かった。

スーパー経営者は商売がうまくいかなくなり、家賃を払えなくなったとされる。店内には「当店と家主が経済面で紛糾したため、正常な経営ができなくなりました。そこで商品一掃の大安売りをいたします」との大きな垂れ幕が掲げられていた。

経営者は、日本風に言えば「閉店セール」を行って少しでも現金を得ようとしていたと考えられる。しかし実際には行方が分からなくなり、連絡も取れなくなった。

同店に商品を卸していた一部業者が、売掛金を回収しようと、店に押し掛けた。無断で内部に入り商品を運び出した。いつもとは違う店の様子に、周囲から人々が集まってきた。見知らぬ人々が、店内の品を次々に持ち出している。集まった人々も、店内になだれ込んだ。

地元メディアの華商網は、店内に市民の「大軍」が入ったと形容した。人々が押し寄せたのは日用品や靴売り場だった。30分ほどで商品はすっかりなくなり、空になった商品棚や床にごみなどが残された。

同店に商品を卸していた業者は数十で、売掛金の未払いは1業者当たり数千元から数十万元(1万元=約15万3500円)達していたという。多くの人が商品を持ち去ったため、被害がさらに被害がさらに拡大した業者もいる。

同店に納めていたという業者のひとりによると、スーパーで商品持ち去りが発生した時には、宝鶏市を離れていた。友人が電話で、店から商品が持ち去られていると教えてくれた。宝鶏市に戻りスーパーに行くと、自分が納めた商品はすべて持ち去られていた。

一部業者は、スーパー経営者が姿を消したことや商品が持ち去られたことを警察に通報した。警察は捜査に着手したという。

宝鶏市在住の弁護士によると、スーパー側に代金の未納があり、商品を卸している業者には「自らの権利の保護」との理由があったとしても、店内に勝手に入って商品を回収することは妥当とは言えず、違法行為に該当する可能性がある。

スーパー側と債権債務の関係がないにもかかわらず、「チャンス」として商品を持ち去った市民は明らかに法律違反で、持ち去った商品の総額によっては刑法に定めのある「搶奪罪(強奪罪)」の適用対象になる可能性があるという。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人