化学工場大爆発どぶ川の水を引いて消火、強烈な臭気に耐えつつ見物する人々=山東

21日午後1時半ごろ、山東省済南市郊外の歴城区にある化学工場倉庫で爆発が発生した。地元メディアの済魯晩報などが伝えた。

その男性は自宅にいた。すると、家が揺れだした。普通だったら地震のはずだ。違った。男性は当時を振り返って語った。「いきなり『ドーン!』というものすごい音がしました。驚いて外に出て、様子を見ました。すると、北東方向にある工場の倉庫のような建物から白い煙が吹き上がっていたんです。続いて十数メートルはある炎が、天に向かって噴き出しました」――。

話した男性の家は、爆発事故を起こした工場から2キロメートルほどの場所にある。それでも、爆発に伴う強い揺れを感じたという。

さらに近い場所に住んでいる人によると、強烈な揺れで、壁がたわみ、家具が動いたという。工場から数百メートル離れた場所にもレンガの破片などの瓦礫(がれき)が飛び散った。

工場は倉庫を中心に、猛烈な勢いで燃え出した。吹き出た煙が天を覆い、あたりは暗くなった。消防車が何台も、サイレンをけたたましく鳴らして駆けつけた。

爆発・炎上した工場は、消火栓を設けていなかった。消防はやむをえず、1キロメートルほど離れた「どぶ川」からホースをつないで消火用水を導いた。集まった人々によると、ホースから漏れる水で、臭くてたまらなったという。人々は強烈な刺激臭に耐えながら、消火作業を見守った。

爆発を起こした倉庫では、拡張工事のため電気溶接をしていた。火花が周囲に放置していた可燃物に燃え移り、次に倉庫内に置いていた可燃性の化学物質が爆発したと考えられる。

同爆発で、隣の倉庫にいた男性作業員1人が顔などにけがをした。飛び散ったガラスが降り注いだという。検査と治療に当たった医師は、傷の個所は多いが、必要な個所を縫合してしまえば、大きな問題はないはずと説明した。

溶接作業をした人については伝わられていないが、同事故ではさらに1人が軽い傷を負ったと伝えられているだけなので、可燃物が燃え始めた時点で避難したので無事だったと考えられる。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人