「強盗しました」と若い男が警察に自供、ウソと判明  理由「刑務所に入ればメシが食える」=中国

重慶日報などによると、若い男が17日、「強盗をしました」と警察に名乗り出た。警察が調べたところ、男の説明は嘘と分かった。仕事がなくなり、「刑務所に入れば食べることができる」という動機だった。

 

大足区警察は17日午後4時半ごろ、「お金を盗みました。自首しようかと考えています」との、若い男の声の電話を受けた。説明を受け、警察官が男のいるという路上に急行し、男の身柄を確保した。

 

署に連行して事情を聞いたところ、「(お金がなくて)16日は1日中、食べることができず、午後11時半ごろ、路上で若い女性を刃物で脅して、現金100元(約1545円)を奪い取りました」、「若い女性で、レザーの服を着ていました。髪を染めていました」などと、状況を詳細に話したという。

男性は自らが強盗をしたと言ったわけだが、警察には16日午後11時半ごろ以降も、翌17日になっても該当する通報はなかった。

同警察関係者によると、「強盗のような凶悪な犯罪の場合、被害者のほぼすべては、ただちに警察に通報します」という。ただし、男の取り調べに当たった警察官らは「(被害者は)それほど多額の金を取られたわけでもないし、傷を負ったわけでもない。だから、警察に特に通報しなかったのかも」とも思ったという。

警察は、「強盗した」と言う男の薬物使用状況や精神状態もチェックした。いずれも問題なしだったという。

 

「これは、少々おかしい」と思い出したのは、男が「刑務所に送られるのは、いつになるのでしょうか」などと質問し始めたからだったという。

 

 

男に繰り返し事情を聞くと、最後になって、刑務所に入れば食っていられると思ったので、強盗事件したというのはうそだったと認めたという。

男は20代半ば。工場で働いていたが、仕事があまりにもきついと思って辞めた。別の会社で働き始めたが、経営者との折り合いが悪く、辞めてしまった。

両親とともに住んでいたが、16日には身の振り方で言い争いになり家を飛び出た。所持金がなく食べることができず、刑務所に入ればよいと思って、強盗をしたと警察に虚偽の連絡をしたという。

警察は、男を厳しく諭し、「2度としません」と誓約書を書かせたうえで、署まで呼び出された両親に引き渡したという。(編集担当:如月隼人)

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