ニッポン人って…“好き”なのねえ

と、タイトルでひさやんさんあたりに、「お、これは突っ込めるかな」と思わせておいて、わりとまじめな話をします。


本日配信した記事の

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0516&f=national_0516_032.shtml
人力車ロボット、発明者乗せて晴れ舞台=中国でテクノ・ウイーク

です。


これまでにも何回か経験があるのですが、この種の「素人が頑張ってつくりました」という記事を出すと、好意的なコメントが多いんですよね。本日も、そうでした。


上位1位、2位は


kor*****さん:
趣味でロボット作るとか、楽しんでる感じがいいわな。
→私もそう思う168点私はそう思わない1点


mt_*****さん


批判する人がいますが、


>農業に従事しているが、趣味として製作した「ロボット」

って感じで個人で開発するなんてのは、凄いんじゃないの?

中国の企業や国ぐるみで、ぱくる中国は、彼を見習うべきでは?
→私もそう思う142点私はそう思わない4点

(そう思う/そう思わないは16日午後10時42分現在)


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まあ、「ダサい」とか、「この程度の技術レベルで」とか、いろいろと批判はあります。それはそれで間違いではないと思いますが、好意的に見る人の方が、ずいぶん多い。


日本と中国の間には、いろいろありますよ。だから、反発も大きい。これは自然でしょう。でも、この「ろぼっとおじさん」みたいな話題を、日本人は好む。


私は、こういうコメントの傾向を見るたび「ものづくりを大切にする日本の伝統は健在だ」と思います。大組織や大資本をバックにすることではなく、「自分自身で」、「頑張って」、「作りつづけている」というところを、評価するんじゃないかなあ。作り上げた物が、どれだけ「儲けの種になるか」かではなく、とにかく頑張って作ったという「事実そのもの」に心を動かされる。


多くの人に、こういった心情があるからこそ、結果として、社会全体として「ものづくり」の成果がでるのではないかと、思っています。どんな名人でも、最初は「素人」ですからね。でも、「頑張って作り続けることに大きな価値がある。自分には、この道あるのみ」と精進することで、「超一流のプロ」が登場することになる。


工業分野だけでは、ありません。たとえば、「頑固一筋のラーメン店の親父。商売っ気がないので店は小さいままだが、客をうならせる味づくりに、妥協は絶対にない」なんて話に、日本人は感心しますよね。これ、かなり日本人に特徴的な考え方と聞いたことがあります。社会によって一般的発想は違います。「そんな腕があるのに、いつまでも小さい店で満足しているなんて、情けない親父だ」という評価が優勢になりがちな国もあるといいます。


つまり、資産形成や地位向上の方を重視する発想ですね。それを全面否定するわけじゃないけど、やっぱり、努力とその成果としての「他者に提供する品質」を第一に考える社会の方が、長い目で見れば底力を発揮していくように思います。少なくとも、私はそんな社会が好きです。