「で、あります」という言い方が、気に食わないのであります

「で、あります」という語尾……

政治家なんかが、よく使うのですね。私はこれが、気に食わない。要するに嫌いな日本語。「~です」でよいじゃないかと思う。まあ、記事を書く場合なら不要な文字は使わないことが鉄則。ネットメディアならまだ甘いのですけど、紙媒体だったら決められた文字数より1文字多いだけでアウトです。だから「で、あります」が特に気になるのかもしれない。

「で、あります」の多用が目立つ安倍晋三首相
「で、あります」の多用が目立つ安倍晋三首相

きちんと調べたわけじゃありませんけど、政治家の中でも安倍首相は、「で、あります」を特によく使うように思える。

さて、この「で、あります」なんですけど、もとは長州、現在の山口県の方言だったと聞いたことがあります。山口の人にとっては当たり前の言い方で、それが陸軍での標準的な言い方になった。陸軍は長州閥の縄張りでしたからね、そのことが影響したみたいです。「で、あります」はまず軍隊言葉になって、その後にいろいろな場所に進出したということみたいです。

山形有朋。現在の山口県出身。日本陸軍創設の最大の功労者とされる
山形有朋。現在の山口県出身。日本陸軍創設の最大の功労者とされる

そういえば、日本共産党の人は「で、あります」ではなくて「…です」をよくつかうような気がしていました。日本語の使い方でも、「軍国主義反対」なのかなあ、なんて思いていたわけです。もっとも、共産党の人でも「で、あります」を使うことはあるみたい。志位書記長なんか、けっこう使っているようです。

日本共産党の志位和夫書記長
日本共産党の志位和夫書記長

もとは山口方言だとしたら、安倍首相が「で、あります」を使うのは、大目に見なきゃいけないかな。選挙区は大切にしなきゃ、いけませんからね。

とはいえ、テレビなんかで、政治家が「で、あります」と言うのを見ると、イラっとする。個人的な趣味にすぎないんでしょうけど、イラっとするものはする。

ということで、最近になり、このイラつきの解消法を思いつきました。テレビの画面に写った政治家が、「で、あります」をやらかしてくれると、その大写しの顔がまだ消えないうちに、こちらで「で、ありんす~」と言い直して勝手にアフレコをする。 「で、あります」を使う人は、なんか自分自身に権威づけをしているような感じもして嫌なのですね。花魁ことばにしてしまえば、政治的な権威づけもへったくれもない。林家木久扇が、焦点で連発しているしょーもないギャグが連想できるのもよい。「で、ありんす~」のアフレコをすることで、留飲はだいぶ下がります。

花魁のイメージ写真
林家木久扇