李登輝元総統の遺影にペンキかけた女、反民進党の芸能人と判明…過去にも複数の問題行為

2020年8月14日

台湾台北市内の李登輝元総統の追悼式の会場で14日午後、李元総統の遺影にペンキ入りカラーボールを投げつけた犯人は、反民進党の政治的立場を明らかにしている元芸能人の鄭恵中と分かった。台湾メディアの中時新聞網などが報じた。

鄭恵中は警察に対して李元総統の遺影を汚した理由を「政治的な意思表明のため」と話しているという。

ペンキをかけられら李登輝元総統の遺影

鄭恵中は2019年1月に春節(旧正月)を祝う芸能関係者の会食会でも、民進党が「脱蒋介石・蒋経国化」を進めているとして、出席していた鄭麗君文化相を殴りつけた。鄭恵中には傷害罪、公然侮辱罪、公務執行妨害罪などの容疑が持たれたが、鄭文化相が告訴しなかったこともあり、いずれも不起訴になった。

警察によると、李元総理の遺影をペンキで汚したことについては、毀損罪と文化資産保護法違反の疑いがあるが、捜査を続け起訴するかどうかを判断するのは、追悼会を主催した総統府が告訴した場合にのみという。

鄭恵中は1949年に父親に従って大陸から台湾に移った。台北市警に所属する芸能人として活動したが、「セクシー写真」を発表したことで「警察のイメージにふさわしくない」として1978年に警官職を解かれた。

その後も芸能活動を続けたが、1984年には高速道路で自動車を運転中に死者1人を出す事故を起こした。原因は鄭恵中が制限速度を20キロ超過して運転していたためとされ、裁判では過失致死で5カ月の実刑判決を言い渡された。また、鄭恵中も負傷が原因で約10年間にわたり立てない状態が続いたが「本人の努力」で立って歩けるようになったという。

2003年には芸能人による政治団体の「演芸圏泛藍聯盟」を結成して、中国(大陸)と協調する立場の国民党や新党を支持し、民進党などと対立する立場を鮮明にした。