事故発生で海に大量のドリアン、住民が小舟繰り出し「いただこう、それっ!」…500人が食中毒=中国

2020年8月30日

広西チワン族自治区防城港の沖合で26日朝、貨物船が側転する事故を起こした。同事故で海上に大量のドリアンが海に投げ出された。情況を知った近隣住民は次々に小舟を繰り出してドリアンを拾い集めた。同日夜から多くの住民に腹痛や嘔吐などの症状が発生した。海で拾ったドリアンを食べたことで食中毒の症状が出た人は、500人以上に達した。中国メディアの澎湃新聞などが伝えた。

海面を漂うドリアンを奪うように集める人々

事故現場近くにある万尾島、亜頭島の住人などが、小型漁船を繰り出してドリアンを拾い集めはじめた。陸揚げしたドリアンをトラックに積んで運び去る者もいた。当局は人員を派遣してやめさせようとしたが、「人とドリアンの流れ」は絶えることなく続いたという。

診療所などを訪れて腹痛や嘔吐などを訴えて治療を求める住人が出現したのは、同日夜ごろからだった。近隣地域の医療機関からの報告をまとめたところ、ドリアンを食べて食中毒を発生して治療を受けた人は27日午前10時までに延べ523人に達した。

小舟で海面を漂うドリアンを集めた人だけでなく、浜辺に打ち上げたドリアンを見て「いただかなければ損」と考えて持ち帰って食べて、家族全員が食中毒になった人もいる。

道端で売られていたドリアンを買って食べ、食中毒を発症した人もいる。通常は1個100元(約1500円)程度のドリアンが、20元(約300円)で売られていたので、値切って3個60元にしたので「得をした」と思い、家に持ち帰って食べた。やはり、翌朝になってから症状が出た。食べたドリアンは「少し塩味がしたが、鮮度は保たれていた」と感じたという。

Posted by 如月隼人