「蘇州式汁麺」と「東京ラーメン」のチャーシュー問題を考えた

蘇州式の汁麺

上海で「蘇式湯麺」の店が増えているそうだ。
日本語にするならば「蘇州式汁麺」と言ったところ。

私は食したことがないが、チャーシューみたいなものが乗っている
チャーシューは最初から丼に入っているのではなく
小皿で別に出されて客が好みのタイミングで麺の上に置くらしい。

チャーシュー以外の具を注文することできるが
多くの場合に具はチャーシューだけで、あとは青味を散らすぐらい。
スープは醤油味のものも塩味のものもあるようだ。

それにしても、チャーシューを添えるところなんか
日本の、それも東京ラーメンにそっくりだ。

「ひょっとしたら日本のラーメンの影響を受けたのか」
と思って調べたら

蘇州市内にある老舗の朱鴻興の開業は1938年。
ううむ。微妙だなあ。

調べてみたら、1910年に東京・浅草で営業を始めた「来々軒」の主力商品がラーメンで、この店が日本初の「ラーメンブーム」の発端になったらしい。そして、この来々軒が使った具が「チャーシュー」「ねぎ」そして「ナルト」だったらしい。

ただ、この来々軒は横浜中華街で働いていた中国人調理師雇って開業したというから、中国での食べ方を取り入れたことは、十分にありえる。


ううむ。分からないなあ。麺に肉類を乗せれば「ごちそう感」が出る。大きな塊のまま加熱調理して、客に供する時に切り分けることにすれば、店としても作業が効率化できる。

考えてみれば、汁そばを店の主力商品にすれば、スープは最初から用意しておき、麺を茹でる湯を常に暖めておくことで、注文を受けてから出すまでの時間は短くて済む。客の回転が速ければ、売り上げを伸ばすに有利だ。だったら、具についてもできるだけすばやく処理できるようにしたいだろう。

ということは、日本と蘇州が特に関係なく、「チャーシュー」を思いつくことは十分にありうる。

ううむ。分からなくなってきた。

なお、日本でも最近になり評判になってきた蘭州ラーメンだが牛肉を「チャーシュー」状にして乗っける。ただし、私が蘭州や北京で食べた記憶によれば、「牛肉チャーシュー」を小さな塊のようにして麺の上に置いていたようにおもう。現在ではラーメンのチャーシューと同じように切る場合が多いようだが。

Posted by 如月隼人