ハイテク見本市でロボット暴れだす、ガラスの展示ケース破壊してけが人も=中国

「ガシャーン!」――。ハイテク見本市会場に、ガラスの割れる音が響き渡った。どよめく人々。トボけた表情のロボットが、ガラス製の展示ケースを破壊していた。中国メディアの中国網などが伝えた。

広東省深セン市で行われている中国国際高新技術成果交易会(中国国際ハイテク成果見本市)での出来事だ。同見本市の会期は16-21日で、17日午後1時50分ごろ、4-12歳の児童のための教育用として開発された「小胖(シァオパン=おデブちゃん)」と呼ばれるロボットが暴れだした。

 

操作ミスがきっかけとなり、制御不能になった。「小胖」はガラス製の展示ケースに突進した。

 

展示ケースのガラスが割れて周囲に飛び散った。「小胖」は最後に、ケースを押し倒した。

飛び散ったガラスで、近くにいた男性1人が足に負傷した。2針を縫う治療を受けたが入院の必要はなく、歩いて病院を出たという。

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◆解説◆
「ロボット」の設計理念としては、米国人でSF作家で科学評論家とししても活躍し、アイザック・アシモフ(1920-1992)が提唱した、「ロボット工学3原則」が有名だ。

第1条:ロボットは人に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人に危害を及ぼしてはならない。

第2条:ロボットは人に与えられた命令に服従せねばならない。ただし、与えられた命令が第1条に反する場合には、この限りでない。

第3条:ロボットは前掲第1条、第2条に反するおそれのないかぎり、自己を守らねばならない。

アシモフは生化学を先行し、コロンビア大学で教壇に立つなど、科学者としても実績がある。そのSF小説には、科学や技術に対する知見とセンスに裏打ちされているとの評価がある。

アシモフの「ロボット工学3原則」は、SF作家やファンだけでなく、ロボットに関係する多くの人に意識されるようになった。

中国網は深セン市のハイテク成果見本市で暴れだした「小胖」について「極めて大きな欠陥があるロボット。親も、安心して自分の子を(小胖に)まかせることはできない」と酷評した。

「小胖」はロボット開発の「基礎中の基礎」とされるアシモフの「ロボット工学3原則」を全く満たしていなかったことになる。(編集担当:如月隼人)

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