日本人はなぜ「バカヤロー」と怒鳴るのか…中国で解説「殺傷力があるからだ」

中国人が最もよく知る日本語――。まず間違いなく「バカヤロー」だ。なぜなのか。抗日戦争を描いたドラマで、しょっちゅう出てくるからだ。「八嘎呀路(bagayalu)」の表記が定着したほどだ。日本の兵隊は「バカヤロー」と怒鳴ると、相手を殴る。だから、罵り言葉だとすぐ分かる。

しかし「バカヤロー」の本来の意味を知らない中国人も多い。中国の大手ポータルサイト網易は18日、「日本人はなぜ、いつも『八嘎呀路』といって人を罵るのか?」と題する記事を掲載した。個人の資格で投稿する、いわゆる「自メディア」による文章だが、大手ポータルサイトに掲載されただけに、多くの中国人が目を通す可能性がある。

同文章は、日本の言葉と文化は、中国の伝統文化の影響を強く受けたと紹介。しかし、両国の国情には違いがあり、「汚い言葉」でも違いがあると論じた。

中国人は、日本人が発する「バカヤロー」について、本来は「相手をおろかものと見下す言葉」だと知ると、中国の「罵り言葉」と比べて「殺傷力がまるでない」と感じるという。

記事は直接触れていないが、中国の「罵り言葉」として代表的なものに「ツァオ・ニー・マー」がある。直訳すれば、「お前の母親を犯す」で、英語の「Fuck your mother」などに匹敵する「汚い言葉」とされる。

なお、英語の「Fuck your mother」と中国語の「ツァオ・ニー・マー」は微妙に違う。英語の場合には主語がなく動詞が冒頭に置かれているので命令文。つまり、「(お前は)自分の母親を犯せ」であるのに対して、中国語の場合には隠れた主語は自分で「(オレは)お前の母親を犯してやる」ということになる。

中国人は伝統的な考え方として「長幼の順」を重んじるが、「世代の上下」はさらに優先される。例えば、親族の関係にある場合、幼い子がすでに成人している者よりも一つ上の世代ということもある。その場合には基本的に、大人の側が子どもに対して、「自分の親の世代に対する礼」を取らねばならないことになる。

中国語の「ツァオ・ニー・マー」は、自分自身が相手の母親と肉体関係を持つということで、相手を自分より下の世代として貶める意味も込められている。

網易掲載の文章は、中国人は「孝道」を極めて重視しつづけてきたと指摘。そのため、自分の父母が辱められることは最も耐えがたいと論じた。一方で、日本人にとっては「知恵が劣る」と言われることは自尊心が踏みにじられることと説明。したがって「バカヤロー」は日本人にとって「殺傷力」が非常に大きな罵り言葉と論じた。