パンダ保護で事故、飼育員が襲われ重傷=中国

中国はジャイアントパンダ保護の一環として、人に育てられたパンダを野生に戻す事業を推進している。当事業で、飼育員がパンダに襲われて重傷を負う事故が発生していたことが分かった。中国新聞社が伝えた。華西都市報道などが伝えた。

華西都市報によると、陝西省天台山にあるパンダ野生訓練所で飼育員が野生化の途上だったパンダに襲われて重傷を負った。中国は、人工飼育で生育したパンダを野生化する事業に力を入れている。天台山のパンダ野生訓練所では、定められた自然区域に雌パンダの喜妹(シーメイ)と娘の八喜(バーシー)を放して、監視カメラや2頭に取り付けられた機器による位置特定などで監視を続けていた。

12月15日から16日にかけて、監視カメラでは八喜の姿を確認できなかった。野生化を目指すパンダがいる領域に人が立ち入ることは極力さけているのだが、八喜の状況を探るため、関係者が入ることにした。

位置測定の結果、喜妹と八喜はかなり離れた位置にいると分かった。関係者は2頭の位置を近づけようと考えた。パンダを野生化する場合、人の姿は見せない方がよい。そこでパンダの姿に似せた着ぐるみをつけて、訓練場に入った。

想定外だったは、現地が山間部だった関係で、喜妹の位置推定が不正確だったことだ。訓練場に入った人々の目の前に、突然現れたという。

喜妹が天台山の訓練場に連れてこられて放されたのは14日だった。慣れない環境にいらだっていたという。目の前にいた人間に襲い掛かった。

重傷を負ったのは、それまで喜妹の飼育を手掛けていた韋華さんだった。手足を噛まれた。韋さんは喜妹のことを特に「愛して」いたという。周囲の人に救助され運びだされたが、意識を失った。搬送された病院で意識を取り戻した際の第一声は「喜妹と娘は大丈夫だったか?」だったという。(編集担当:如月隼人)


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Posted by 如月隼人