市長と共産党トップらに銃乱射、容疑者の市幹部は自殺=四川省・攀枝花市

四川省攀枝花市で4日午前10時50分ごろ(日本時間同日午前11時50分ごろ)、イベントに参加した共産党同市委員会トップの張剡書記や李建勤市長ら市の高級幹部に男1人が銃を乱射する事件が発生した。男も同市幹部の陳忠恕市国土資源局長と分かった。陳局長は事件後、同じ建物内で自殺したという。中国メディアの環球網などが報じた。

事件が発生したのは攀枝花会展中心(エキジビジョンセンター)。同センターでは経済関連のイベントが開催されていた。その場にいた人によると、最初は銃乱射と分かららなかった。爆竹に点火したと思ったという。

しばらくして皆が銃の乱射と気づき、一斉に逃げ出した。事件後に陳局長は同センターから逃走しようとしたが、捕まりそうになり自殺したという。当局発表によると、張書記と李市長の状態は安定しており、暫定的に生命の危険はないという。ただし、同じ発表で「(医療関係者は)全力で指導者2人を救おうとしている」との記述もあり、実情については不明。

事件の動機については発表がない。人民日報系の人民網によると、同市食品薬品監督管理局の副局長が重大な党則違反で取り調べを受けていた。ただし、事件との直接の関係は不明。

新浪網が掲載した同事件の記事に対する読者からのコメントを見ると、最も多くの「いいね」を集めているのは、「壮士一路走好」との書き込みだ。日本語に直訳すれば「壮士が一路をつつがなく歩まれるように」で、社会正義や人助けのために命を落とした人に対する決まり文句だ。

陳局長への哀悼であることは明らかで、市の権力構造に対する不信感がにじみてている。(編集担当:如月隼人)
 

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