中国企業はボールペンのペン先を作れない! 李克強首相の悩みが解決

中国政府の公式サイトは9日、李克強首相が「中国企業がようやくにしてボールペンのペン先を作れるようになった」とのニュースに注目したと伝える文章を掲載した。

 

ボールペンのペン先を製造するには、相当な技術力が必要だ。先端のボール部分がはずれるようではだめだ。かといって、ボールはインクを周囲にまとわりつかせながらすべての方向に円滑に回転させねばならない。すぐに摩耗してもだめだ。素材開発でも工作制度でもきちんとした商品として評価されるには、高度なノウハウの蓄積が求められる。

中国はボールペン生産大国だ。生産企業は3000社以上、就業人口は20万人以上、年産量は400億本以上だ。しかし、まともなボールペンを製造とすれば、ペン先のボール部分の素材は日本から輸入せざるをえなかった。生産設備もスイスや日本から輸入していた。

2016年11月に中国中央テレビが放送した番組の「対話」でも、中国のボールペン製造大手企業の会長が「苦境は相変わらずです」と、核心技術を国外に頼らねばならない状況を説明した。

李克強首相も2016年初頭ごろから同問題に言及し、問題視していた。しかし中国企業の太鋼集団が5年間をかけて同問題に取り組み、現在までにボールペンのボールに使える素材を見出したという。

同集団技術センターの王輝綿シニア技術員によると、ボールペンのボール部分に使う鋼材には、特殊な微量元素を多種類にわたって使用する必要がある。製造業者にとっては重要な企業秘密であるため。外国企業に教えを乞うことはできない。自主研究を繰り返し、データを不断に蓄積することにより、素材づくりを成し遂げたという。

5年の間、数限りない失敗を繰り返し、最終的にペンのボール部分に使う微量元素の添加に精巧したことを電子顕微鏡で確認できた。2016年9月のことだった。「メイド・イン・チャイナ」と自信をもって書くことが可能になった。

すでに、中国の一部メーカーは太鋼集団が開発した素材を用いてのボールペン製造を始めた。中国のボールペン製造が、外国企業に頼る必要がまったくなくなる希望も出てきたという。(編集担当:如月隼人)

 

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