台湾・蔡英文総統の中米訪問、航空機にも「政治意図」の可能性…エバー航空ハローキティジェット

台湾の蔡英文総統が7日、中華民国として国交を維持する中米のホンジュラス、ニカラグア、グァテマラ、エル・サルバドル歴訪の旅に出発した。中国・台湾メディアの一部メディアは蔡総統が台湾から出発する際に、ハローキティジェットを利用したと報じた。それほど注目されているわけではないが、蔡政権は中米歴訪に際して、航空便選びにも入念に政治意図を計算した可能性がある。

まず注目すべきはエバー航空(長栄航空)を選んだことだ。台湾最大の航空会社はチャイナエアライン(中華航空)だ。中華民国の退役軍人が1959年に設立した会社で、会社名に「チャイナ」を用いている。中国離れの方針が濃厚な民進党政権として、チャイナエアラインを利用したのでは、「台湾は中国の一部」というイメージを強めてしまいかねないことになる。

さらに感じられるのはハローキティジェットに搭乗したことだ。つまり、日本発のキャラクターを宣伝材料にしている機材を利用した。ハローキティジェットの運航スケジュールは事前に決まっているだろうが、政権側として「不適切」と判断すれば、別の機材を用いるよう要請することもできたはずだ。

ハローキティジェットを利用した背景には、日本をはじめとする西側諸国への親近感を示してもよいという思惑があったと判断できる。

ちなみにエバー航空の創設者は民間海運会社である長栄海運の張栄発氏。張氏は日本統治下の1927年に生まれた。日本名は長島発男で、生涯を通じて通称は「発」の日本語読みである「ハツ」だったという。中国大陸からやってきた空軍軍人の設立した航空会社でなく、「台湾土着」のエバー航空を利用した点からも、蔡英文政権の政治姿勢を読み取ることができる。(編集担当:如月隼人)

 

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