トランプ政権発足、国民の関心よそに人民日報は「極小」の扱い

米国で20日、トランプ新政権が発足した。中国でも同政権に対する関心は高い。代表的ポータルサイトの新浪網のニュース・トップページでは日本時間21日午後6時15分現在、見出しの文字はさほど大きくないものの、20本近くの記事やコラムが紹介されている。

各文章が扱う内容も「日本の外相が、トランプ政権と密接な関係を構築したいと発言」、「北朝鮮がトランプ大統領の就任に合わせてミサイル発射を用意」、「専門家は、トランプ氏の1つの中国に触れる発言で、米国は必ず失敗する」など多彩だ。就任式の前に発表された文章をそのまま掲載している例も多い。

同ページには人気記事上位5位が紹介される欄がある。過去1週間では「トランプ:中国がもし為替や貿易で譲歩せねば1つの中国を認めない」など5本中3本が「トランプ絡み」の記事。例外は「安倍首相の中国包囲はいい加減。中国から不健全な精神との声」、「潘基文が発言:THAAD(サード)の配備は完全に包囲的」と日韓関連記事だ。

21日(午後6時15分現在)では5本すべてがトランプ新政権関連だ。読者の関心の高さを反映していると考えてよい。

ところが共産党機関紙の人民日報系のニュースサイト「人民網」のトップページに掲載されている関連記事は「トランプ氏が米国大統領に宣誓・就任」の1本だけだ。トランプ大統領の就任演説内容を簡単に紹介し、就任式と同時にワシントンD.Cで抗議運動が展開されたことなどを紹介したが、中国、そして中国共産党にとって最も気になる問題であるはずの、為替や貿易と「1つの中国」を絡めるトランプ大統領の対中外交の進め方には触れていない。

21日付人民日報も、トランプ政権発足の扱いは、極めて小さかった。同紙は共産党の宣伝媒体であるので、1面で扱わなかったのはさほど不思議ではないが、国際面における扱いも「イタリア 雪崩れで埋まった人の救出に全力」の記事とほぼ同程度だ。

同面のトップ記事は習近平国家主席のダボス会議における演説を紹介する記事で、記事本文や小見出し部分は約3000文字。一方、トランプ大統領就任を紹介する記事は約700文字だった。(編集担当:如月隼人)

 

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