トランプ・安倍電話会談 中国メディアが即反応、「日本は苦境」の論調も

中国国営の新華社の新華網は29日未明、ワシントンと東京の特派員からの原稿として、安倍首相と米トランプ大統領の電話会談の結果を報じた。同会談に中国メディアは強い関心を示した。

日本時間午前11時現在、新華網は同記事をトップページの一般的な記事ヘッドラインに置いている。しかし読者の多さで知られる民間系のポータルサイト新浪網のニュース・トップページでは、上段の大きな見出しのヘッドラインの1つとして扱っている。

新華網など公的メディアは記事の扱いに政治的な意図が込めることが珍しくない。共産党系の人民網も、日米首脳の電話会談の記事は、一般的なヘッドラインに置いた。収益性をより重視する新浪網が同記事を大きく扱ったことは、実際には読者の関心が相当に大きいことを示すと理解することができる。

人民網と新浪網は新華網の記事を転載した。内容は日米双方の発表で構成。ホワイトハウス側については、トランプ大統領が日本の安全問題について改めて承諾し、1国間の貿易や投資を進めること、北朝鮮問題への対応で協議することで合意したとの発表を紹介。日本からの情報としては、萩生田光一内閣官房副長官による、安倍首相が日本の自動車産業が米国に貢献していることを説明し、双方は日米経済関係は非常に重要であることは一致したが、環太平洋パートナーシップ(TPP)などについては触れられなかったとの説明を記載した。

愛国論調のつよい環球網はトップページのヘッドラインで「おべっかのがんばり。安倍は堂々巡りで従うだけ」との見出しで掲載。TPPに直接触れなかったのは、安倍首相が「ビンタを食らう」こと、つまりトランプ大統領が改めて拒絶する事態を避けたのであり、続けて「大統領の一挙手一投足を世界が注目している」と述べたのは婉曲にトランプ大統領の対日認識を引き上げたかったからだと分析。

日本メディアは同会談を冴えない調子で伝えたと論じ、その理由は安倍首相が満足できる結果を出せなかったからと主張した。(編集担当:如月隼人)

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