鼻水止まらない、なんか甘い・・・診察した医師「脳漿が漏れてます」と宣告

浙江省寧波市に住むLさんは、「あれ? 風邪をひいたかな」と思った。鼻水が止まらない。しかし、いつもとは様子が違う。20歳と若いLさんだ。風邪をひいて鼻水が出ても、その日のうちには止まってしまうのが普通だった。ところが止まらない。鼻水が口腔に流れてきた。甘みを感じた。やはりおかしい。心配になったLさんは病院に足を運び診察を求めた。

診察を終えた耳鼻科医師は言った。「鼻水ではありません。脳脊髄液ですね」――。脳脊髄液とは手っ取り早く言えば、脳など中枢神経を浮かべている液体だ。脳の水分含有量の変化を調整したり脳の形を保つために役立っている。通称は「脳漿」だ。

脳脊髄液が鼻腔に漏れる「鼻性髄液漏」は髄膜炎などの内感染症を引き起こす可能性があり早急な治療が必要だ。大きく外傷性と非外傷性に分類され、外傷性の場合は頭部外傷性と手術外傷性に分類される。非外傷性には頭蓋底腫瘍に伴うものや先天性のものなどがある。

脳脊髄液はブドウ糖濃度が鼻水より高く、中国の農村部ではかつて、鼻水か脳脊髄液かを判断するため、アリが舐めるかどうかで判断する簡易診察法が行われていたという。

Lさんの鼻性髄液漏は外傷性と診断された。半年前に交通事故に遭ったことがあり、傷は回復したと思われたが、頭蓋骨内の損傷が見逃されていて、脳脊髄液が鼻腔に漏れていたと考えられた。

Lさんは3月31日、自らの体から取り出した筋肉や内臓を包む「筋膜」という組織を使って頭蓋骨内の裂けている部分を縫う手術を受けた。内視鏡を使っての手術だったので体への負担は少なく、数日の観察入院を経て問題なければ退院できるとの診察だった。(編集担当:如月隼人)

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