虎ゾーンに生きたロバを投げ込む…経営困難の動物園、焦った出資者の過激な行為=中国

江蘇省常州市にある同省最大の動物園、淹城野生動物世界で5日午後2時50分ごろ、動物園外からトラックに積まれて運ばれてきた生きたロバが、虎ゾーンの掘りに投げ込まれた。ロバは虎に襲われて殺された。同園は経営不振のため資産が凍結され、動物が次々に死ぬ状態だった。焦った出資者の1人が「餌にしよう」とロバを投げ込んだという。中国メディアの澎湃新聞などが報じた。

複数の男性が園外からトラックで乗り付けた。トラックにはおりに入れられたロバや羊が積まれていた。男性らはまずロバを、虎ゾーンの掘りに投げ込んだ。ゾーン内にいた虎2頭はしばらくするとロバに気づき襲った。ロバは約30分後に掘の中で咬み殺された。

 

男性らは羊も投げ込もうとしたが、動物園スタッフに阻止され立ち去った。

同動物園は2012年に規模拡大のために金融機関1社との新規出資で契約を結んだ。契約では出資側の第三者への株式譲渡に関連する条項があったが、動物園側の経営状況などが原因で、譲渡ができない状態が続いていた。

出資側は数度にわたり動物園側に株式譲渡を実現できるよう求め、さらに提訴した。常州市中級人民法院(裁判所)は15年10日、動物園の資産凍結を認めた。その結果、動物園から動物を搬出することもできなくなった。

同動物園には病気になった動物のための本格的な医療設備がない。そのため、園内の動物が病気になっても別の施設で治療を受けさせることもできなくなった。餌の状況が悪化したこともあり、これまでもキリン2頭やチンパンジーなど多くの動物が次々に死んでいるという。

5日に動物園にやってきたのは別の出資者で、園内の動物が次々に死んでいるため、自分の資産が目減りしてしまうと焦り、最初は動物を搬出しようとしたという。園のスタッフに阻止したため、今度は「虎に生き餌でも食べさせれば、動物園にとって経費削減になるだろう」と思い、生きたロバや羊を買って持ち込んだという。

虎がロバを食べる様子は来園者も目撃した。地元情報を扱うウェブサイトに写真が投稿され、「あまりにも血なまぐさい。ちょっとひどすぎる」、「残虐すぎる!」などの非難の声が寄せられた。ただし「虎という狂暴な動物の野生を保つためで、生き餌」も必要なのだろう」と推測する意見もあった。さらに「ロバを投げ込んだのは動物園のスタッフではないようだ」と指摘した人もいる。

動物園側は「動物園運営会社の一部株主の個人による過激な行為」と説明。さらに、ロバを投げ込んだ株主に対しては、債券についての紛糾についてはさらに協議を続けるなどと説明をして感情をやわらげてもらったとした。(編集担当:如月隼人)

 

【関連】
トラックから保護動物の死体114匹分、当局が事件とみて捜査開始=中国・湖南
中国人旅行者、タイで自然保護の法令無視で捕まる・・・職業は旅行会社社長、懲役刑の可能性も


社会

Posted by 如月隼人