再開発の目玉の巨大高層ビルに「カップル向けホテル」が続々入居、中国一の「砲弾発射ビル」と評判に

中国で「大酒店(ダーヂウディエン)」と言えば、ホテルを指す場合が多い。従来ならば規模の大きい高級ホテルで、大きな建物内で客室、レストラン、各種店舗を設け、まるで「ひとつの街」であるようなケースが多かったのだが、今はそうとは限らない。貴州省貴陽市に再開発の目玉とした建てられた巨大高層ビル群の花果園には、各フロアにずらりと「大酒店」が入居した。

花果園は主要な建物が6棟あり、全体で35万人もの人が収用可能とされる。床面積は1830万平方メートルで北京の故宮博物院の122個分だ。なぜか「大酒店」あるいは「酒店」と称する業者が集中して入居することになった。

6棟すべてに「大酒店/酒店」が入居した。それぞれが屋外にネオンを設置するので、夜になれば建物の壁一面が「大酒店/酒店」の名称を示す光で飾り立てられる。利用者は主にカップルだ。週末の利用者は多く、多くの「大酒店/酒店」が満室状態になる。

花果園はネットでも有名になった。つけられたニックネームは「炮楼(パオロウ)」だ。「炮」とは「砲弾発射」。花果園は意味がやや不明瞭な部分もあるが「中国一の砲弾発射ビル」と呼ばれるようになった。ネットではその他、「バレンタインの時期には、ビル全体が揺れるんだぜ」といった書き込みが寄せられた。

 

これまでは地元当局も、花果園の「炮楼」化を黙認してきたようだが、今後については不明だ。花果園に入居する「大酒店/酒店」は必ずと言ってよいほど、客室に独自の動画作品鑑賞システムを備えている。そして、中国ではご法度の映像が流され続けている。

さらに、違法な「女性による特殊サービス」が盛んだ。チェックインをして部屋に就くと、中国で「小広告」と呼ばれるカードが壁とドアの間に挟まれている。「大酒店/酒店」は「小広告は禁止」と掲示しているが、小広告は不思議なことに「ありふれている」という。

さらに、スマートフォンの専用アプリをダウンロードすれば、サービス情報を網羅することができる。サービス員である女性の容貌、各サービスの内容と料金など「明朗会計」が貫かれているという。

花果園の次の混雑期は8月2日前後と考えられている。同日は旧暦の7月7日の「七夕節」で、中国では「わが国独自のバレンタインデー」とされる。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人