米イージス艦の衝突事故、中国ネット民は大喜び「空母は要らない。貨物船を作ろう」

米イージス駆逐艦の「フィッツジェラルド」とフィリピン船籍のコンテナ船が伊豆半島沖で衝突した事故について、中国のネット民の多くが「喜びの声」を上げている。

事故発生は17日午前2時半ごろで、フィッツジェラルドは右舷が大きく損傷した。米海軍は18日、行方不明になっていたフィッツジェラルド7人のうち数人が、浸水した寝室部分から遺体で見つかったと発表した。

中国でも同事故は大きく報じられた。主要ニュースサイトの多くは、写真を交えてトップページで紹介した。微博(ウェイボー、中国版ツイッター)でメディアが同記事を紹介すると、コメントが次々に寄せられた。

 

新浪軍事が公式アカウントで掲載した書き込みで、「いいね」が最も多く寄せられたのは「フィリピン海軍創設以来、最も素晴らしい戦績」だ。涙を流して笑う絵文字も添えられている。環球時報で「いいね」を多く集めているのは「フィリピンの貨物船はフィリピン海軍よりも強い。米海軍のイージス艦1隻に損傷を与え、米軍人7人を屠る戦火を挙げた」だ。

 

中国のインターネットでは、軍事や政治で米国を強く意識した書き込みが多い。自国の台頭に危機感を持つ米国が、「中国封じ込め」を狙っているとの考えが主流で、米中の軍事力については「米国が圧倒的に強大」とする見方と「中国も米国に対抗できる力を養ってきている」との見方が拮抗する。

それだけに、世界最先端のレーダー・通信能力を持つとされるイージス艦が貨物船と衝突し、大きく破損したことは「対岸の火事」のようにおもしろく思えたようだ。

自国の状況を視野に置き「空母は作る必要はないな。貨物船を多めに作ればよい」と書き込んだユーザーもいる。「いいね」が多いコメントに、殉職した米軍人を思いやる書き込みは見当たらない。(編集担当:如月隼人)

【関連】
中国がミャンマーと関係強化に懸命 インド洋進出が念頭 「同胞」も見捨てる措置
初の国産空母が進水 中国外相「海外に伸びる権益を有効に保護する」