四川省の山崩れ、当局関係者「安全上の懸念あった」 08年大地震以後に建設の村、用地確保は困難

四川省地鉱局の高級工程師(高級技術者、大学教授に相当)である范暁氏は24日早朝に同省ガパ・チベット族チャン族自治州茂県で発生し、山麓にあった新磨村を襲った大規模な山崩れについて、中国青年報の取材に応じて村の立地条件には安全上の懸念があったと述べた。同村は2008年の四川大地震の後に建設された。(写真は山崩れ前の新磨村と現在の様子)

 

范氏は、四川大地震の後に当局は地質災害の危険性について調査と観測を実施したと説明。茂県では四川大地震以前にも不安定な山体が多く、それまでは比較的安定していたが地震後に不安定になった場所もあると説明。

范氏によると茂県は少数民族であるチャン族の居住地域で、伝統的な集落の立地には内在的な合理性があると説明。ただし、四川大地震以降には、散在していた民家を「集中」して、一定規模以上の集落を建設することが「過度に強調」されたという。

しかし現地は高山地帯で、集落建設の用地確保は困難だ。そのため、山腹を切り崩して土地を作るなどで安全性に問題が出た。また、河川敷を建設用地にしたため水害のリスクが生じている場所もあるという。

また、地元住民の家屋建設にも問題があり、安全性を考慮していない。范氏によると、場所によって安全性の等級を定め「建物建設を禁止する地域」、「整備を行い安全性が確保された後に建設を認める地域」といった方法があると主張した。

新磨村は山間部の景勝を楽しめる観光地としても、人気を集め始めていた。当局が発表した行方不明者のリストには、近くにあるホテル従業員で新磨村戸籍保持者でないとされる人も氏名や、ホテル調理師とだけ書かれているケースがある。(編集担当:如月隼人)

【関連】
四川の山崩れ、行方不明は118人 遺体15体を収容、生命反応は探知できず
四川省の山崩れ、行方不明は141人・・・生き埋めの女性と電話通じる、励ましながら救助作業急ぐ