四川の大規模山崩れ 山頂付近で崩落発生、高度1600メートルをわずか100秒間で落下

四川省ガパ・チベット族チャン族自治州茂県で24日早朝に発生した大規模な山崩れでは、山頂付近で崩落が始まり、大量の土石が最大で高度1600メートルを約100秒間で一気に落下したことが分かった。

山崩れの発生は現地時間24日午前5時45分(日本時間同日午前6時45分)で、崩れ落ちた土石は約800万立方メートルと見られている。

現地は険しい高山の間を縫って谷底を川が流れる地形。集落全体が壊滅した新磨村は2008年の四川大地震後に新に作られた集落。大地震後の再建では、それまで散在していた民家を集中させて集落を作る方針が取られ、用地に乏しい山間部で安全性が軽視された場合があったと指摘する専門家もいる。

行方不明者は当初、118人と公式発表されたが、その後15人は無事が確認された。残りの103人のうち、10人は遺体で発見された。うち、身元が確認された人は4人にとどまる。今回の山崩れは落下高度が大きいため破壊力が極めて大きかったとの指摘もある。遺体が激しく損傷していた場合、身元確認には時間がかかる場合がある。

さらに崩れた土石があまりにも多いため、3、4メートル掘ってやっと建物の屋根部分に到達する状態という。

新磨村は観光地として人気が出始めており、ホテル勤務のために村外から来て働いていた人の中からも行方不明者が出ている。一方で、現金収入を得るためなどで家から離れて都会で働いていた人も多い。6月26日までに、家族や親族を心配して集まった人々は300人以上に達した。当局は集まった人々に生活生活必需品を支給するなどの支援もしている。

写真は貴州省から来た救助隊。26日には再び山崩れが発生する恐れが高まったとして、救助隊が一時、現場から撤収した。(編集担当:如月隼人)

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