「台湾祭り」が日本で大盛況、きっかけは台湾人による東日本大震災への寄付金集め=台湾メディア

台湾メディアの中央通訊社は7月30日、「台湾祭り」が日本で大盛況と紹介する記事を発表した。「台湾祭り」の多くは2011年の東日本大震災を受け、台湾人が寄付金集めのために始めたもので、多くの日本人に足を運んでもらうことで台湾のグルメや文化を紹介するために貢献していると論じた。

記事は冒頭で、6月24日と7月7日に上野公園で、7月29日には代々木公園でと、東京地区だけで約1カ月に3回も大規模な台湾祭りが催されたと紹介。それだけでなく6月10日には杉並区で、7月15日には群馬県でと、日本では台湾関連のイベントが頻繁に開催されていると説明した。

台湾祭りの最大の特徴は、「会場にあふれんばかりの人が集まること。台湾グルメの屋台が林立すること」と紹介。「実際に行ってみれば、台湾グルメの浸透力が想像以上であることが分かる」と論じた。

さらに、台湾祭りは電音三太子(解説参照)や台湾先住民族の伝統舞踊など、グルメと文化が組み合わされている特徴もあると主張した。

記事は、「台湾祭りはほとんどの場合、それほど長い歴史を持つものではない」と指摘。2011年の東日本大震災の発生を受け、台湾人が募金を募ろうと始めたものと説明した。その後、台湾祭りは台湾の美食、文化、さらに観光のPRをする機能を持つようになったと論じた。(編集担当:如月隼人)
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◆解説◆
電音三太子とは、哪吒・三太子と呼ばれる毘沙門天の三男とされる少年神に扮した演者が、電子音を主体とするビートのきいた音楽に合わせて踊るパフォーマンス。哪吒・三太子はインド起源の伝説によるが、中国では道教思想とも結合して信仰の対象になり、さまざまな物語も生まれた。

台湾では古くから「三太子」に対する信仰が厚く、行事などの際に「三太子」に扮するパフォーマンスが行われてきた。1990年代までには、「三太子」が「サングラスをかける」、「オートバイに乗る」、「スケートボードに乗る」など、“新機軸”の演出が見られるようになった。2000年ごろに、ビートがきいた音楽にあわせて踊る方式が現れると急速に浸透し「電音三太子」と呼ばれるようになった。

台湾では「電音三太子」が、「伝統的な信仰と現代の音楽」、「神聖と世俗」が結合した台湾独自の芸能として評価されている。

哪吒の正式の読み方は「ナーヂャー」または「ネイヂャー」だが、日本では「ナタ」と紹介される場合もある。中国でも使用頻度の少ない漢字が誤った音で読まれることがあり、あまり使われない「吒」が「託」の音で「ナートゥオ」などと誤読されたことが影響した可能性がある。(編集担当:如月隼人)

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