中国の夏・緊張の夏・・・車内に放置の殺虫剤スプレー缶が次々に爆発

「パーン!」。停車中のワゴン車から大きな音が響いた。「パーン!」。また響いた。車内で何かが、激しくはじけ飛んだ。窓ガラスが外側に砕け散った。「プァー!」。クラクションが鳴り始めた。止まらない。車内で吹き飛ばされた物が、ハンドルにのしかかったようだ。

異変の発生は7月31日午後3時ごろ。江蘇省南京市の撮山星城第二小学校近くの路上だった。停車中のワゴン車内から、爆発音が連続して鳴り響いた。そして、クラクション音だ。通報を受けた警察官が駆け付けた時、クラクションはまだ鳴りつづけていた。

近くの路面にはワゴン車の窓ガラスが飛び散っていた。ドア部分も変形していた。とにかくクラクション音がやかましすぎる。そこで警察官の1人がガラスの吹き飛んだ窓から進入してクラクションを止めた。

ワゴン車は運送会社の営業車だった。車内には積荷の生活用品が散乱し、さらに一種の芳香が立ち込めていた。警察官は車内で、破損した殺虫剤のスプレー缶をみつけた。残骸から、少なくとも2本が爆発したことが分かった。

しばらくして、運転手と連絡が取れた。やってきた運転手はワゴン車の「変わり果てた姿」に言葉を失ったという。運転手によると、昼休みを取ろうとワゴン車を停めて離れたという。さらに続けて、積荷に殺虫剤のスプレー缶があるのは知らなかったと説明した。

中国では夏になると、停車中の自動車内に置かれていたライターやスプレー缶などが爆発する事故がしばしば発生している。南京市の交通警察は8月1日午後、市内の道路で通行車両を検査し、ダッシュボードなど車内に危険物を置いていた場合、運転手に注意を促した。

多かったのがライターで、携帯電話の充電器もあった。また、車内用芳香剤も危険という。芳香剤の場合には使用開始後なら密閉されていないので容器が爆発することはないが、放散される可燃性の気体が車内で一定濃度以上になれば、爆発の危険がつきまとう。可燃性の気体がエンジンルームに溜まっていれば、エンジンを始動したとたんに爆発する可能性も否定できないという。(編集担当:如月隼人)

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