中国政府は王外相と北朝鮮・李外相の会談を紹介せず、人民日報が会談後の王外相の談話を掲載

中国の王毅(ワン・イー)外相は6日、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相とマニラで会談した。中国政府・外交部(中国外務省)は、自国外相と外国の要人が会談した際には、自国側の主張を中心に会談内容をウェブサイトで紹介するのが慣例だが、王・李両外相の会談内容は日本時間7月23日現在、掲載されていない。人民日報(電子版)が会談後の王外相の談話を発表した。

中国外務省は王・李両外相の会談の様子は直接掲載していない。人民日報は6日に会談後の王外相の談話を掲載した。記事は、中朝は正常な接触を保っているなどとした上で、重要な主張を太文字で表示した。王外相の談話中の太文字部分は以下の通り。

「中国側は北朝鮮側に対して、新たに出た国連安保理の北朝鮮関連の決議を冷静に受け止めることを求める。国連安保理決議と国際社会の願いに背いて、ミサイルの試験発射や、はなはだしきは核実験を再び行ってはならない」、「もちろん、われわれはその他の方面、特に米国と韓国には情勢をさらに緊張させることをしないよう求める」、「現在の半島情勢は、すでに危機の臨界点に達した。同時に、決断をし交渉を再開する転換点でもある」――。

中国外務省は、王外相と米国のティラーソン国務長官の会談、ロシアのラブロフ外相との会談の様子は公式サイトでそれぞれ、紹介した。

王外相はティラーソン国務長官にはまず、米国が「1つの中国」の制作を堅持することの重要性を強調し、トランプ大統領の年内訪中に向け準備すべきだと論じた。

王外相は南シナ海の問題について状況は好転しつつあるとして、米国に対して中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の努力を尊重するよう求めた。朝鮮半島の核問題については自国の努力を強調し、制裁に頼るだけでは問題は解決しないと主張。米国は中国が提案する「双暫停」を真剣に考慮すべきだと論じた。「双暫停」とは、北朝鮮側は核実験やミサイル発射などを暫定的に停止することを表明・実行し、米韓側は軍事的圧力をかけることを暫定的に取りやめることを指す。

王外相はラブロフ外相では、中ロ関係が極めて良好な状態と主張。朝鮮半島の問題については中ロの立場はきわめて一致しているとして、「双暫停」などを提唱した。(編集担当:如月隼人)
 

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