4人で囲む火鍋料理が突然爆発、噴き出す火球が顔と髪をこがす=四川省・成都

四川省成都市と言えば、激辛料理の本場だ。名物料理のひとつにご当地風の「火鍋」がある。日本風に言えば「鍋料理」。しかし、四川風の場合、鍋に唐辛子をいくつも浮かべるのが一般的だ。

4人は成都市内の料理店で、「火鍋」のテーブルを囲んでいた。午後7時ごろだった。片方に座っているのは若い男女。テーブルのもう一方には、男性の両親が座っていた。男地元住人の張さん一家が、山東省青島市からやって来た息子の友人の楊さんを招待した。

 

若い2人の関係は明らかにされていないが、いずれにせよ両親が息子の友人の女性を招いての食事。ほほえましい光景のはずだった。記録されているのは、楊さんと隣の張さん側の映像。食欲旺盛な若者らしく、2人も忙しく箸を動かす。

 

 

食事開始後30分ほどが経過した。揚さんはややかがみこんで、自分の小皿に取った鍋の具を食べようとした。その瞬間、「バン!」という音とともに目の前に火球が発生した。爆発だ。揚さんは思わずのけぞり、横向きになり椅子から離れた。隣の張さんは椅子ごと後方に退いた。向かいの席の張さんの父が驚いて立ち上がり、心配して楊さんの様子を見る。

 

楊さんはまぶた付近に水膨れが発生するやけどを負い、前髪はこげてちりちりになった。店側は当初、責任を認めて治療費等は全額負担すると約束していた。ところがその後、張さん(息子側)はたばこを吸っていた。鍋の中にライターを落として爆発したと思わるので、支払いはできないと言い出した。

中国メディアが同件を報じたのは9日だった。取材に対して楊さんは、店側から得た監視カメラの映像を示して説明した。張さんはたばこを吸い、ライターも持っていたのは事実だが、ライターはテーブルの上に置いていたと言い、店側の主張は成立しないと主張した。

店側は、別のライターを鍋に落とした可能性があると主張しはじめたという。

中国で、鍋料理に落としたライターが爆発する事故が発生することがあるのは事実だ。ただその場合、ライター爆発にともない噴き上げられた鍋の内容物で火傷をすることが一般的だ。上記爆発の映像では、鍋の中身に特に変化がなく、爆発は鍋の下で発生したように見える。張さん、コンロのところで大きな音がして爆発がしたと言っている。(編集担当:如月隼人)

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