J-15戦闘機がバードストライク、エンジンから火を噴きながらも緊急着陸に成功

中国中央電視台(中国中央テレビ)は16日、海軍所属の艦上戦闘機J-15(殲-15)がエンジンへの吸気に鳥を吸い込むバードストライクの事故を離陸直後に起こしたが、エンジンから火を噴きながらも緊急着陸に成功したとする動画を公開した。

事故機の所属は「海軍艦載航空兵某団」として、具体的名は示さなかった。中国の軍関連の報道では一般的な方法だ。J-15を操縦していたのは袁偉副大隊長。離陸後1分もしないうちに、鳥の群れに突っ込んだ。吸気口から鳥を吸い込んだため左側エンジンが不調になり出火もした。

動画は、管制側責任者も紹介。同責任者は「機体がコントロール不能だったと判断できる場合には、パイロットを機から離脱させることを選択する」、「しかし、(共に行動していた別の機による)後ろから見た報告と、パイロット本人の報告から、事故機はコントロール可能であることが分かった。それで着陸できると信じた」と説明。

袁副隊長は当時の状況について、「飛行場に戻る場合、市街地上空を飛行することになる。落下傘による離脱の可能性を考えて右に旋回して人口密集地を避けねばならないと思った。しかし僚機から旋回すると滑走路へのコースをはずれるとの注意を受けた」という。中央電視台が発表した動画には、事故機がマンションと見られる建物群の上を通過する様子などが写っている。

管制側責任者によると、事故機は低高度で飛行しており速度も遅かったため、降着装置を出すのをぎりぎりまで控えさせた。降着装置を出すと空気抵抗が急増して失速する恐れがあるからだ。袁副隊長は最終的に降着装置を出しても正常に飛行を続けられたので、大いに安心したと説明した。

着陸時の様子を見ると、エンジンから大きな炎が出ているようには見えない。地上では消防車などが待機した。ただし、消防車が出動するシーンでは、通常ならばカメラマンが控えているとは思えない場所から撮影されたシーンがある。そのため、実際の撮影ではなく再現映像である可能性がある。

 

中央電視台は、着陸後の事故機がエンジン部分から炎を出している静止画像を紹介した。

中国中央電視台は同件について「戦闘機を助けることができた。バードストライクと出火、搭載重量は極限、低高度、単発のみの緊急着陸に成功した、航空兵力の特殊情況の処理における奇跡」と高く評価した。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人