噴き出す炎、飛び散るピーナッツ・・・夕食後、家族が部屋を離れた隙に空調機が爆発=広東

中国でも空調機が普及している。炎天の夏、空調の効いた自室で「生き返った」としみじみ感じる人が多いのは日本と同様だ。その空調の大型室内機が爆発した。夕食を終えた家族が部屋を離れた直後だった。

張さん一家は広東省清遠市陽山県に住んでいる。7月28日には息子を含めた3人が夕食のテーブルを囲んだ。食事を終えたのは午後9時ごろ。張さんは散歩に出かけた。張さんの妻は中庭で飼っている鶏の世話。張さんの息子はテレビを見ようと2階に行った。

空調の爆発に気づいたのは息子だった。1階から「ドーン!」という音が響てきた。急いで階段を降りて様子を見た。空調機の下部から炎と黒煙が噴き出てきた。本来ならば、持っている携帯でまずは消防に通報すべきだったのだろうが、うろたえてしまった。

「お母さん! 燃えている!」と叫びながら中庭に駆け出た。様子を見た妻も驚いた「助けて! 火が出た!」と叫んだ。

母子の叫び声を聞きつけたのが、隣に住む江さん夫妻だ。張さん宅に駆けつけた。室内を見ると、空調から噴き出た炎が天井を舐めていた。江さん夫妻は冷静だった。江さん自身はバケツに水を汲んできて火に注いだ。江さんの妻は近くの住民に助けを求めた。新たに駆けつけた住民も消火活動に加わった。

散歩をしていた張さんは、空調の爆発に気づかなかった。「本当に兄弟ら(住人仲間)のおかげです。私が家に戻った時に、火はほとんど消えていました」と述べた。

部屋の中はひどい状態だった。爆発に直撃された「扇風機の残骸」が転がっていた。ソファーも燃え、スプリングが飛び出た。スプリングに弾き出されたと見られるスポンジも散乱していた。テレビの大型モニターにはひびが入った。棚は破壊され、焼け焦げていた。棚の中にあったピーナッツがばらまかれていた。爆発の発生場所以外の部屋でも、天井にすすがこびりついた。部屋には長期にわたって異臭が残った。

張さんによると、空調機の安全には十分に気を使っていた。近くには可燃性の物品を置かないようにしていた。また、電気回路を分離して、空調機用の回路には独立したブレーカーをつけていた。爆発後にはブレーカーが落ちていたことが分かった。つまり、張さんが用心していたおかげで空調機が爆発すると同時に電源が落ち、消火する人が感電するという二次災害を防げたことが分かった。

張さんによると、空調機を購入したのは2015年6月だった。部屋がまったく冷えなかったので、空調機設置の専門業者を呼んで調整してもらった。専門家は空調機の角度を大きく変えるなどの調整も行った。張さんは、調整の際に空調機につながるパイプに無理な力をかけたことが、爆発につながったのではと疑っているという。

 

同爆発では江さんの妻が一時的に気分を悪くしたが、けが人は特に出なかった。(編集担当:如月隼人)

 

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