中国軍参謀長に中越戦争の「戦闘英雄」李作成氏が就任、房峰輝前参謀長の人事は不明

中国国防部(国防省)は26日付で、公式サイトで自国の中央軍事委員会聯合参謀部の李作成参謀長がタジキスタン首都ドゥシャンベで、アフガニスタン・中国・パキスタン・タジキスタン反テロリズム協力協調メカニズム高級指導者会議に出席したと発表した。李氏が中国軍全体の作戦を担う参謀長に就任したことが明らかになった。房峰輝前参謀長の人事は不明。

李作成参謀長は1953年10月生まれ。1979年の中越戦争で、大きな戦功を立てたとして「戦闘英雄」の称号を得た。また、指揮していた部隊も「尖刀英雄中隊」の称号を得た。1998年に発生した全国規模の水害でも、被害拡大防止のために功績を立てたとされる(解説)。その後は広州軍区副司令員(司令官)、成都軍区司令員、中国人民解放軍陸軍領導機構(陸軍指導機構)司令員などを歴任していた。

1997年7月には少将、2009年には中将、15年7月31日には上将(大将)に昇進した。李作成参謀長は秋に開催される共産党全国代表大会で中央軍事委員会副主任に就任するとの見方も出てきた。

房峰輝前参謀長の人事は明らかにされていない。房氏の参謀長就任は2012年10月で、江沢民元主席の意向を受けた人事だったとの見方もある。
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◆解説◆
中国軍は1979年の中越戦争、84年に発生したベトナムとの大規模な軍事衝突である中越国境紛争以降、本格的な戦闘を経験していない。そのため、98年の水害や2011年の四川大地震など、大規模災害が発生した際の「活躍ぶり」がその後の人事に影響する傾向が強いとされる。

さらに、中国軍は大規模災害や国際協力の一環としての海賊対策のための出動も、軍事訓練の一環として重視しているとされる。(編集担当:如月隼人)

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