北京市でM2.8の地震を観測、原因は「炭坑の陥没のため」と発表

中国地震台は28日、北京市郊外の房山区で同日午後11時5分にマグニチュード2.8の地震が発表した。震源の深さは0キロメートルとした。北京市地震局はその後、「陥没による地震だった」と説明した。

地震が発生したのは房山区の山間部で、現在は操業していない炭鉱が存在する。村は閑散としており、若者の姿はあまり見かけないという。70代の住民男性は「寝ていたけどベッドが揺れてね、驚いて飛び起きてしまった」という。しかし昨年(2016年)から陥没による地震はしばしば発生しており皆も慣れているため「外に飛び出た人はいなかったんじゃないかな」という。

同男性は、27日夜にも揺れがあったが「あの程度では、目が覚めなかった人が多いと思う」とも述べた。地元では古い炭坑の落盤・陥没による地震を「石炭砲」と呼んでいるという。

現地では1950年代から炭坑の開発が進んだ。地元は活気を帯び細い山道も車で混雑した。しかし2005年ごろから炭坑は次々に閉鎖され、現在では1カ所が操業を続けているだけで、その炭坑も2019年6月には採掘を終える予定だ。しかし、地価の落盤・陥没による地震が終わる気配はない。炭鉱を経営する会社の関係者は「古い炭坑が原因で地震が発生するのは生産過程における正常な現象」と述べた。

房山区政府は29日の地震について、地表面における陥没は発生しておらず、被害は出なかったと発表した。

中国では古い炭坑における落盤・陥没が原因の地震がしばしば発生している。30日午前3時24分には陝西榆林市神木で古い炭坑が原因のマグニチュード2.6の地震が発生した。(編集担当:如月隼人)

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