雑感:神戸製鋼が品質データ改竄・・・大ショック、改めて「禁断の一句」を言いそうに

神戸製鋼が8日、、トヨタ・MRJ・新幹線採用 品質データを改竄(かいざん)していたと発表しました。大ショック。中国情報を扱っていると、粗悪製品、データ偽造で消費者や行政を騙すなんて事例がボコボコでてくる。「これが中国経済・中国社会の脆弱なところ」なんて書き方になります。いや、私だけの独断ではなく、中国国内からそういう批判が噴出します。

で、「どうしてそうなるのか」なんて分析をする。私の結論はたいてい「中国人の伝統的な思考パターンが、現在の社会環境により悪い方向に増幅された」ということに落ち着きます。でもなあ、日本を代表する企業のひとつが、データ改竄をやらかしてくれた。どうしてくれる。

神戸製鋼(KOBELCO)の社訓を見る。「三つの約束」「6の誓い」なんていうのがあります。三つの約束の第1条は「信頼される技術、製品、サービスを提供します」、6の誓いの1番目は「高い倫理観とプロ意識の徹底」だ。「言うこととやっていることが真逆」というのも、中国企業の不祥事と同じです。ひどいなあ。

しかも鉄鋼やアルミ関連という、基幹産業ですからね。データを改竄して出荷していた製品は、三菱が開発中のジェット旅客機のMRJや東海道新幹線の車両台車ブブにも使われていたそうです。日本と中国が製品開発や海外市場への進出でガチンコ勝負を続けている分野ではないか。MRJなんか、ただでさえ完成が遅れまくっているのに。

神戸製鋼の品質データ改竄は、社内基準を満たしていなかったがJISは満たしていたということで、MRJでも新幹線の車両でも強度上の問題は、出ていないとされています。ただ、中国は「日本製品は信用できない」と大声で触れ回るだろうなあ。中国人は情報発信で特に「正しい/正しくない」よりも「情報発信の効果」を優先する傾向が強いからなあ(それで結局は自滅することもありますが)。

それからトヨタ車も品質データが改ざんされていた神戸製鋼製品を使っていた。中国市場に限っても、「日本車は安全強度不足」なんて噂が根強い。デマなんですけどね。一部の専門家が「日本車は衝突時における安全性を徹底的に研究しておりボディーを変形させて衝撃を吸収。乗っている人の安全性を高めている」なんて発表してくれるのですが「ほれみろっ。日本車はやっぱり危険」なんて主張が高まるかもしれない。

今のところ、神戸製鋼は自主的に自らの不正を発表したみたいです。まあ、メディアに嗅ぎつけられてスクープ報道をされる前に自主発表するなんてことは珍しくないのですが、「すっぱ抜かれて大騒ぎになり、叩かれて叩かれてから発表」という最悪のパターンではなかった。

発表の直後に三菱重工業がMRJについて、JR東海が新幹線車両について、それからトヨタが自社製自動車について「安全面の影響はなし」と発表したことは、神戸製鋼が事前に伝えていたのでしょうね。口裏を合わせたように「問題なし」と発表したことは、ちょいと気持ち悪いのですが、事実であればわずかな救いというべきでしょうか。

いずれにしろ、日本を代表する企業が、こんな不祥事を出してくれたことは、私としては大変に気が重い。禁断の一句を口にしたくもなる。「中国じゃないんだからさあ~!」

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Posted by 如月隼人