2歳の男の子がマンション20階から転落…一命取りとめ、奇跡の回復=中国・湖南

中国新聞社によると、湖南省岳陽市内で9月21日にマンション20階から転落した2歳の男の子のHちゃんが一命を取りとめ、奇跡的な回復を示しているという。中国新聞社長沙が伝えた。

転落の経緯は明らかにされていないが、落下点が草むらだったので衝撃がやわらいだと見られている。しかし極めて危険な状態だった。Hちゃんは事故直後から岳陽市華容県の病院で手当てを受けていたが、22日には設備がより整っている省都・長沙市内の湖南省人民医院(病院)に転任した。

Hちゃんは手術を受けたが、20日間は極めて危険な状態が続いたという。病院側はHちゃんを集中治療室に入れ、24時間体制で容体を監視した。その甲斐もありHちゃんは10月11日は一般病室に移ることができた。

最大の問題は、Hちゃんの脳が落下時に大きな衝撃を受けていたことだった。身体機能は回復していったが、意識は混濁していた。毎日のように高圧酸素治療を受けていたが、それでも意識は正常に戻らなかった。

10月19日のことだった。Hちゃんの母は、高圧酸素治療を受けたHちゃんを病院の建物外の駐車場に連れて行った。新鮮な酸素を吸わせて、木々の緑とHちゃんが好きな自動車も見せてやりたいと思ったからだ。

外に連れ出した時「奇跡が起こった」という。それまでぼんやりとしていたHちゃんの顔が表情を取り戻し、手を叩いてほほ笑んだ。自分と一緒にいるのは母親だと、はっきり認識したことが分かったという。また、父親が携帯電話で歌を聞かせてやると、リズムに合わせて手足を動かすようになった。

Hちゃんの治療を担当した医師のひとりによると「搬送してきた当初は、びっくりするほどひどかった」と説明。しかし入院して2週間ほど経過した後は「神助があったような回復ぶりだった」という。

肝臓や腎臓、血液の検査結果は正常に戻った。10月18日には、当初は大量に使用していた薬を、感染症防止の薬とビタミン類以外には投与をやめることになった。

Hちゃんは入院してから胃に管を通して栄養物を注入していたが、意識がはっきりしたこともあり、自力で食事をすることになった。当面は2時間か3時間置きに1度に粥と牛乳という少量ずつ食べることになった。それ以外に、砂糖水を好み、飴を舐めたがる。医師らは味覚と嚥下機能には問題がないと説明した。

現在、もっとも心配なのは脳の障害だ。回復しつつあるのは間違いないが、Hちゃんはまだ入院を続けて、脳の状態をしっかりと監視する必要があるという。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人