中国の新指導層、習近平・李克強両氏以外は総入れ替えか…明日午後0時45分ごろ発表

中国国営・新華社は24日午前、第19期中国共産党中央政治局常務委員を25日午前11時45分(日本時間同日午後0時45分)ごろに発表すると報じた。同党の中央政治局常務委員は中国の最高指導層で現在は7人。慣例となっている「定年制」が適用されれば、習近平・李克強両氏以外は全員が引退することになる。

中国共産党は18日に5年に1度の全国代表大会を開始、24日午前9時からは同大会閉幕式を行った。閉幕式翌日に新たな中央政治局常務委員が発表されるのは恒例通り。中国ではこのところ、党指導層は大会時に満68歳になっていれば党職を離れて引退する慣例がある。同慣例が適用されれば1953年生まれの習近平総書記(国家主席)、55年生まれの李克強常務委員(首相)以外は全員が引退することになる。

中国共産党の権力ピラミッドは最上部から総書記、中央政治局常務委員、中央政治局非常務委員、中央委員会委員、中央委員会候補委員の順。中央政治局非常務委員の中で常務委員になる可能性が高いとされているのは王滬寧、劉奇葆、李源潮、汪洋、趙楽際、胡春華、栗戦書、韓正の各氏。うち、王滬寧、劉奇葆、栗戦書の各氏は習近平氏に極めて近い人脈。胡春華氏は胡錦涛前総書記(前国家主席)に近く、李源潮、汪洋の両氏も多くの場合は胡前書記に近いとされている。

中国共産党上層部は5年に1度の党大会で選出される。このところは満58歳に達しない時点でが常務委員会入りした人物が次の党大会で党トップの総書記に選出され(年齢63歳未満)、さらに5年後の党大会でも68歳に達していないため、総書記をもう1期務めるパターンが続いた。同パターンを適用すれば、2022年に「ポスト習近平」として総書記に就任する可能性があるのは胡春華氏だけになる。

しかし、胡錦涛前総書記に近い胡春華氏は、後継者として習近平総書記の「意中の人」ではないとの見方が一般的だ。また、習近平総書記も胡錦涛前総書記も共産党の権力ピラミッドを1段ずつ登ってきたのではなく、いずれかの時点で「飛び級」をしている。

そのため、中央政治局非常務委員よりさらに1段階下の中央委員会委員から、中央政治局常務委員への抜擢があるとの見方も強い。最も可能性があるのは、習近平総書記の古くからの腹心と言える陳敏爾氏だ。また、同じく中央委員会委員で習近平氏の外遊に同行したこともある張慶偉氏も、中央政治局常務委員に抜擢される可能性が残されている。

ただし、習近平政権は共産党の統治機構の変革を進めており、常務委員の人数や年齢制限について従来の慣習を踏襲するかどうかは不明。また、現在の共産党トップである「総書記」の役職は1982年に設けられたもので、「毛沢東主席」の時代における党主席への権力の過度の集中を反省し、集団指導体制を明確にする意味があった。

習近平総書記は、自らへの権力の集中に力を入れており、「党主席」の復活を目指しているとの見方も出ている。習総書記が「党主席」の役職を復活させ自らが就任した場合、定年制が変更され2022年以降も政権を担当する可能性も出てくる。(編集担当:如月隼人)
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