胡春華氏が広東省書記から離任、改めて習近平氏への「全面服従」を誓う

中国共産党は29日、広東・福建・河北・遼寧の各省トップである同党省委員会書記の異動を発表した。胡錦涛前党総書記(前国家主席)に近く、広東省委員会書記を務めていた胡春華氏(写真右)は離任した。新たな配属先は発表されなかった。広東省メディアの広州日報は29日、胡春華氏が「党中央の決定を完全に支持する」などと述べた。習近平総書記(国家主席)への「全面服従」を改めて誓ったことになる。

28日に開催された広東省全省指導幹部会議で、中国共産党中央組織部の陳希部長が胡春華の書記離任と、遼寧省委員会書記だった李希氏(写真左)が広東省委員会書記に就任することを、党中央の決定として宣言した。陳部長は出席者に「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」を用いて頭脳を武装することを求め、「広東省のことをしっかりと、さらにすばらしく行い、党中央を安心させ、全省人民を満足させるように」と訓示した。

胡前書記は「党中央の決定を完全に支持する。陳希同志が党中央を代表して述べた話を完全に支持する」と発言。また、後任の李希氏についても「わが党の優秀な指導幹部であり、習近平同志を核心とする党中央の断固たる指導のもと、李希同志は必ずや、皆さんを団結指導して、広東の改革発展の各事業を推進し、さらに素晴らしいい成績を上げると信じている」と述べた。

李希氏は習近平氏と関係が密接とされる。共産党機関紙の人民日報は党大会開催中の21日、李氏の署名による「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」を絶賛する文章を掲載した。習近平氏が同文言を共産党規約に盛り込むための「段取り」の一部だったと理解できる。

広東省に出向いて同省トップの人事異動を宣言した陳希氏は、1970年代に清華大学で習近平氏とともに化学工学を学んだ「同窓生」。

新華社によると、共産党福建省委員会書記は尤権氏から于偉国氏に交代、河北省委員会書記は趙克志氏から王東峰氏に交代、遼寧省委員会書記は李希氏から陳求発氏に交代。うち、河北省委員会書記を離任した趙氏については「別途任用」としたが、他の離任者の今後については表記しなかった。

陳氏は25日に閉幕した党大会により、同党中央組織部部長への就任が決まったばかり。トップが交代した4省のうち、陳部長が自ら足を運んで交代を宣言したと伝えられているのは広東省のみ。広東省における胡春華氏の交代が重視されている証拠とも言える。(編集担当:如月隼人)

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