中国が北朝鮮への鉄・工業機械・車両などの輸出を全面禁止、原油・石油製品は制限

中国政府・商務部(商務省)と海関総署(中国税関)は5日、国連安保理第2397号にもとづく執行として、北朝鮮への鉄及びその他の金属、工業機械、輸送用車両などの輸出を全面禁止、原油や石油製品の輸出を制限するとの公告を発表した。実施開始日は6日。
 
金属類については製品の輸出も禁止。工業機械については「機器・機械器具・電気設備および部品」を対照にした。輸送関連では車両だけでなく航空機・船舶・関連輸送設備の輸出も禁止。
 
石油関連については、2017年12月23日から18年12月22日までの期間を設けた。原油は400万バレルまたは52万5000トンを上限とする。石油製品についても輸出量の上限を50万バレル(6万トン)とした。原油・石油製品の輸出は、国連安保理が定める核兵器やミサイル開発に関連する個人または実体に対しては輸出せず、完全に民生目的である場合に限るとした。
 
石油製品を輸出をする企業に対しては輸出先と使用目的について、会社責任者の署名と社印のある誓約書を提出することを義務づけた。
 
さらに北朝鮮からの輸入については、野菜・果実・いも類・薬用植物・稲・わら・飼料などの食品関連、塩類・石材・石灰・セメントなどの鉱業関連商品、木材、機械類、電気設備、船舶を全面禁止とした。
 
中国から北朝鮮への石油関連商品の流れについては、中国船が船籍を示す国旗を別の国の旗に取り換えた上で、海上で北朝鮮船に積み替えたとされている。
 
中国政府・外交部(中国外務省)の耿爽報道官は5日の記者会見で、中国側は具体的な状況を把握していないと述べた上で「調査の結果、安保理決議に違反する行為と判明した場合には、法にもとづき厳格に処罰する」と述べた。
写真は商務部が発表した、北朝鮮に石油製品を輸出する自国企業に対して提出を義務づけた誓約書の見本。(編集担当:如月隼人)

 

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