占い行為していた7人の身柄を拘束…北京市警察、仏教名刹・雍和宮近くで

北京市メディアの新京報によると、北京市警察が市内にあるチベット仏教名刹・雍和宮の近くで「占い行為」をしていた7人の身柄を拘束した。料金を取っていたことを詐欺行為とした。
身柄を拘束された7人は、主に40-50歳前後の女性という。中国四大仏教名山のひとつとされる九華山で修行したなどと言い、客1人当たり50元(約870円)の料金を受け取り占いをしていた。客に対して九華山仏教協会が発行したという仏教帰依と戒律順守の証書を示した者もいたという。修行経験の主張と証書についての真偽は伝えられていない。
 
7人には、それほど重大ではない違法行為に対して裁判なしで適用される処罰である行政拘留が科せられたという。
 
警察は、占いに対して代価を受け取っていたことを詐欺行為と判断した。数日にわたり監視し、1月3日に身柄を拘束したという。警察は市民に対して、占いなど迷信を利用して金銭をだまし取る行為を見た場合には、ただちに通報してほしいと呼びかけた。
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◆解説◆
中華人民共和国の成立に伴い、中国で占いは「迷信」として禁止されるようになった。しかし改革開放政策にともない、厳しい規制に対しては疑問の声も出るようになった。人民日報系のニュースサイト・人民網によると、北京市の場合には2002年に、同市人民代表大会が「宗教事務条例」を制定する際に、占いの禁止については意見が分かれた。
 
当初の条例案では、宗教活動を行う場所での占いなどを禁止する条文があったが、「禁止すれば正常な宗教関係に干渉することがある」との意見が強く、禁止条文は削除されることになったという。
 
ただし中国ではその後、「占い」は認められるが「料金を取る」ことは違法とする解釈が見られるようになった。政府系メディアの法制日報は2017年2月、インターネットで占いの動画配信を行うことは違法とする記事を掲載した。同記事は占いについて「もともと迷信」と論じ、違法である根拠としてインターネット関連法に、インターネットを利用して封建的迷信を広めることが禁止されていることを挙げた。
 
雍和宮近くで身柄を拘束された7人が、仏教関係者だったのか仏教関係者を装って詐欺を行っていたのかは不明。ただし中国では2017年8月に「宗教事務条例」(適用範囲は全国)を成立させ18年2月1日に施行するなど、宗教活動に対する管理を強化している。
 
雍和宮は北京市中心部にある同市最大のチベット仏教寺院。清朝・雍正帝(在位:1722-1735年)の皇子時代の居館として建築された。雍正帝が即位した後に寄進されて寺院となった。僧侶の多くは内モンゴル自治区出身のモンゴル人。(編集担当:如月隼人)

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