上海沖で衝突・炎上したタンカー、爆発の危険をはらみつつ日本の近海を漂流中

上海の東沖で6日午後8時50分ごろ(日本時間、以下同じ)、香港船籍の貨物船と衝突して炎上したパナマ船籍のタンカー「SANCHI」は東シナ海で漂流を続け、
11月午前8時ごろには鹿児島県・奄美大島の北西310キロメートルに達した。
 
新華社になどよると、「SANCHI」はイランの原油100万バレル(約13万6000トン)を積んで韓国に向けて航行中だった。乗組員は32人でイラン人とバングラティシュ人。上海沖約290キロメートルの海上で香港船籍の貨物船「CF CRYSTAL」と衝突して炎上した。「CF CRYSTAL」は穀物6万4000トンを積んでいた。同船の乗組員はすべて中国籍という。
 
8日には「SANCHI」の船体全体から炎が出ていることが確認された。乗組員32人との連絡は取れなかった。同日中に中国側は救難船3隻、公務船4隻、汚染処理船2隻などを出動させた。商船や多くの漁船、さらに韓国海洋警察船も「SANCHI」乗組員の捜索に着手した。
 
上海市海上捜索センターは9日午後の時点で、専門家委員会を結成。メンバーが航空機を利用して上空から観測し、消火方法について検討した。
 
11日午前には消火活動や救助活動のために「深潜号」「徳深」「東海救101」などが現場海域に到着。ただし「SANCHI」の船首部分で爆発が確認されたなどで、安全確保のため同船に近づくことはできず、効果的な消化活動は行えていない。
 
同日午前10時半ごろには、日本の海上保安庁・第10海上保安本部の巡視船「こしき」も現場海域に到着し、中国側と連絡を取り合ったという。
 
同船については8日ごろから爆発の可能性が指摘されるようになった。中国メディアの中国新聞社は11日付の記事として、10日も火勢は前日と比べて変化が見られなかったと報じた。「SANCHI」乗組員が発見されたとの情報は伝わっていない。
 
「CF CRYSTAL」も衝突で損傷を受けたが航行は可能で、10日正午半ごろに舟山老塘山埠頭に接岸した。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人