中国が憲法改正へ、注目のポイント(2)「共産党の指導」の強調…共産党中央が18、19日に会議

中国共産党中央は18日と19日、第19期中央委員会第2回全体会議(第19期二中全会)を開催する。会議では現行憲法の一部改正案が決まる見込みだ。修正案では、「共産党の指導」がこれまで以上に強調される可能性もある。
現行憲法は、序言(前文)部分で「共産党の指導」の文言を5カ所使っている。習近平国家主席(党総書記)は、17年10月の共産党大会でおこなった「報告」で「共産党の指導」を強調しており、憲法改正案では現行憲法以上い「共産党の指導」が強調される可能性がある。
 
中華人民共和国の最初の憲法は1954年に制定された。その後、75年、78年、82年に大幅に改正された。「八二憲法」とも呼ばれる現行憲法は、93年、99年、2004年にも改正されている。その前の「七八憲法」では序言(前文)部分以外にも、第2条に「中国共産党は全中国人民の指導の核心」と書いていたが、「八二憲法」では該当する部分が「中華人民共和国の一切の権力は人民に属する」と改められた。今回の改正では、共産党が「指導の核心」を担うとの表現が復活する可能性もある。
 
共産党の指導の強調は事実上、習近平政権あるいは習近平国家主席の個人としての権威を高める作業だ。そのため、憲法改正案にも、習近平主席がしばしば強調する「治国理政(国を治め政を理する)」の文言が盛り込まれ、高い権威の印象づけを図る可能性もある。(編集担当:如月隼人)

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