規則無視してチベット無人地区の徒歩走破を目指した男性、予定を大幅に過ぎても連絡とれず

チベット高原北部のチャンタン地区の徒歩走破を目指した30歳男性と連絡が取れない状態が続いている。男性は規則に違反して同地区に進入した。中国メディアの新京報が伝えた。
 
男性の名は劉銀川さん。現地は保護対象の野生動物も多いなどで立ち入りが制限されている。劉さんはチベット自治区での徒歩旅行を続けていたが、チャンタン地区に入ろうとした際に当局側から「最長で2日間の自動車旅行しか認められない。徒歩での進入は許可しない」と言われたという。そのため、劉さんは係官の目を盗んで同地区に入った。
 
60日をかけて南から北に向かって約1500キロメートルを走破して青海省の集落に到着する計画だった。10月23日にはSNSを利用して知人に「これが(電波が通じなくなるので)最後の連絡になるだろう。成功したら2カ月後に会おう!」「もし12月23日に連絡がつかなくても、お落ち着いてさらに10日間、待っていてほしい。絶対に生きて戻れると信じている」と知らせていたという。
 
劉さんは食料として乾燥牛肉20キログラムと乾燥ヨーグルト10キログラムを持っていた。また、氷点下20度でも使用できる寝袋、テント、45ワットの太陽電池、ナビゲーターを持っていた。
 
しかし警察は、劉さんのルートには砂漠や豪雪地帯、沼沢などがあり、さらに標高5500メートルに近い高地を通過する予定だったことを考えれば、食料や装備品は不十分とみなしている。
 
劉さんと連絡が取れなくなったとの通報を受けた現地警察は1月3日、車両2台と警察官10人を投入して捜索を開始。劉さんの予定ルートを追う形で探したが、低温のためにエンジンがかかりにくく、6日には車両が故障したので引き返さざるをえなくなった。
 
8日には7人の警察官にそれ以外のスタッフ6人を加えて捜索に出発したが、氷の上に雪が積もっている沼沢に車を乗り入れてしまい、氷が割れて抜け出すのに苦労するなど難航しているという。
写真は劉銀川さん。9月にチベット自治区ガリ地区(中国語表記は阿里、アリ)で撮影。(編集担当:如月隼人)
 

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Posted by 如月隼人