台湾・新北市で「無名氏」が8年連続で計5.6億円を寄付、市政府は「弱者」のために活用

台湾メディアの聯合新聞網によると、台湾・新北市の朱立倫市長は16日、「無名氏(と名乗る人物)から同日までに2000万台湾ドル(約7500万円)の寄付を受けたと発表した。「無名氏」は8年間連続で新北市に寄付を続け、合計額は1億5000万台湾ドル(約5億6000万円)に達したという。
「無名氏」は小切手の形で2000万台湾ドルを寄付した。どのように新北市政府に引き渡されたかは不明だが、朱市長によると「社会に有意義なことは、粘り強いこころでやらねばなりません!」と書いた紙が添えられたという。
 
新北市は、高齢者に老眼鏡を贈る事業を進めている。眼科医の視力検査にもとづく最適の老眼鏡を使ってもらうことで、高齢者の安全向上を図る意図も込められている。朱市長は、「無名氏」から寄付された2000万台湾ドルは、同事業に充てる考えだ。
 
「無名氏」は朱市長の知人の民間人とされるが、氏名などは明らかにされていない。これまで8年間に渡り、春節(旧正月)前の時期に寄付を続けてきた。新北市政府は「無名氏」の寄付を30もの事業に役立ててきた。いずれも高齢者、女性、児童、新来の住民、身体障碍者など社会的弱者のための取り組みに使っており、恩恵を受けた人は25万人を超えたという。(編集担当:如月隼人)

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